離乳食のさつまいも!皮まで食べるなら?おすすめの品種もご紹介

野菜

さつまいもって、食べるとお腹が張るイメージありませんか?

これはさつまいもに含まれるでんぷん質が分解されにくいからなんです。

昔見たドラえもんで、焼き芋大好きなしずかちゃんが誰もいないのを確認してから、恥ずかしそうにこっそりおならをするシーンがあって、それがすごく頭に残っているんですが、このおならが出やすくなる問題を皮と一緒に食べることが解消してくれます。

赤ちゃんにとって消化に時間がかかるっていうのは結構負担の大きい話ですよね。

だからこそ、皮も食べられるという次のステップに早く進みたい!って思うわけです。

けれどもどこを調べても、離乳食期に避けるという情報以外載っていないことが多いのが現実。

そこで、いつものようにさつまいもを栄養学と薬膳学から掘り下げるだけでなく、BABY薬膳的にさつまいもの皮を食べる意味や目的などをご紹介したいと思います。

離乳食のさつまいもはいつから?薬膳的効能もご紹介!

さつまいもは離乳食初期からOK

さつまいもは離乳食初期から与えることが出来る食材です。

芋類は野菜ではなく、炭水化物のカテゴリになるので、お粥などに慣れてからお米の次の選択肢として選んでいくといいです。

離乳食初期 離乳食中期 離乳食後期 離乳食完了期

トロトロポタージュ状

マッシュ

5~7mm角

手づかみにもチャレンジ

また、気になるさつまいもの皮は消化できないため、離乳食期の間は極力取り除いて与えることをお勧めします。

しかし、サツマイモの皮はアントシアニンなどのポリフェノールが豊富だったり、お腹の調子を整える食物繊維も豊富だったりするので、食べられるようになったら少しずつでもチャレンジさせたいな!というところです。

ちなみに、息子は芋類の代表格のじゃがいもを差し置いてお粥の次に試したのがさつまいも。つまり離乳食初期前半(息子の場合は8か月のときです)から食べ始めました。

さらに、皮つきのさつまいもは1歳半ごろから平気で食べるようになりました。

なぜお粥の次にチャレンジする炭水化物として、じゃが芋ではなくさつまいもを選んだかというと、それは薬膳的効能にあります。

さつまいもの薬膳的効能は?

味:甘 
(甘味は赤ちゃんが最も好む味で、味自体が気を補って元気にする効能を持ちます。)

性質:平
(体を温めも冷ましもしない食材なので、寒い季節でも暑い季節でも赤ちゃんに負担なくチャレンジすることが出来ます。)

帰経:脾・腎
(赤ちゃんにとって未熟な消化吸収機能を担当している脾と、成長発育発達に係る腎にアプローチができます。赤ちゃんがパワーを補っておきたい部分にしっかりアプローチできるわけですね!)

効能:健脾 補気
(お腹を元気にしてパワーチャージします。成長発育発達に係る部分にもしっかりアプリ―チできる、ということはパワーチャージの力が結構ある!と考えることが出来ます。)

このように、さつまいもは、赤ちゃんにとって必要な部分にパワーチャージができる嬉しい食材です。

同じ芋類でも、じゃがいもはこの「腎」という部分へのアプローチが出来ないので、その点でさつまいもの方が赤ちゃんに嬉しい効能を持っているといえます。

さらに、さつまいもはじゃがいもに比べて甘みがありますよね。

この甘みの主な成分は麦芽糖なんですが、この麦芽糖、実は漢方生薬の「膠飴(コウイ)」とも呼ばれていて、子供のお腹を元気にする漢方薬に良く入っています。

つまり天然の膠飴!

さつまいもの甘みはお腹を元気にするカギを握っていたわけですね!

でも、だからと言って赤ちゃんに甘いものをたべさせすぎるのはちょっと気が引けます。

そこで赤ちゃんにとって甘みが強すぎず、ちょうどいいものを選ぶポイントもご紹介しますね。

離乳食のさつまいもの選び方

一般的なおいしいさつまいも選びは、

・皮の色が鮮やか
・ツヤがあって、傷や斑点のないなめらかなもの
・ふっくらしているもの(細いと繊維が多くて赤ちゃんには特に不適)

というポイントをチェックするのですが、これに加えて離乳食でさつまいもを選ぶときは、甘味が強すぎず、あっさりしたものを選ぶようにしていました。

蜜が出過ぎていないもの

蜜の出具合なんてわかるの?という感じですが、


実はこんな感じで皮に黒っぽくなっている部分があるのが蜜が出ている証拠です。

こんな風に蜜が出ていない、普通の見た目のものをできるだけ探していました。

あまのじゃくというか、相当目利きのない人と思われてたに違いありません・・・(笑)

皮の厚み

皮の厚みは品種によって違うのですが、皮がアツくてごわっとしている品種は安納芋などを筆頭に甘みが強いものが多いことと、

皮を食べるという風になった時に、大人でもちょっと食べるのに抵抗ある感じがあるので極力避けていました。

安納芋をたくさんいただいたことがあって、その時はありがたく親子で(というか息子がほとんど)いただきました(笑)

品種

とにかく甘くない品種!!!と探していて行きついたのは紅イモ系(パープルスイートなど)です。

甘味があっさりしていて、スイーツというより野菜という感じがします。

紫色で実の部分からもアントシアニンが摂取できるなんてめっちゃ魅力的!!!と喜んだのですが。。。


口でわかりますか?あんまりおいしくなさそうでしょ。

結局白いTシャツが紫に汚れただけで、完食もせず終わってしまいました(笑)

そうなんです。甘さは少なすぎるともうそれはサツマイモの域を逸脱するようで…(笑)

結局なかなか手に入らないこともあって、紅芋はだめでした。

結局行きついたポイントが

・滑らかで繊維が少ない品種であること

・皮が薄っぺらい品種であること

・甘味が強い代表格は極力避ける

ということをした結果、勝手にランキングをつけてみました。

1位:シルクスイート
その名前の通り、シルクのような滑らかさ。しっとりしてつぶしやすくて、繊維が少ないので口当たりがよいです。
甘さはさつまいもとしては申し分のない甘さがあります。

2位:鳴門金時
安納芋と並んで焼き芋といえば!という甘いさつまいもの代表格ではありますが、皮が薄めであることと、鳴門(徳島県)産という安心感からシルクスイートがなければこれ、という選び方をしていました。

3位:紅はるか(太めのやつ)
これはシルクスイートに比べると繊維は多めですが、皮が薄くて、一番手に入りやすい品種であることがポイントでした。細いと繊維が気になってしまうのでできるだけ太めのものを選ぶようにしていました。
ただ、原発事故以来、まだ茨城、福島あたりの土に埋まってる系のお野菜には手をださないようにしてきたこともあり、関東で買い求めるとほぼほぼ茨城産なのがポイントダウンな理由でした。

やはりさつまいもの効能を摂るにはある程度の甘みは必要かな、という結論に達したので、血眼で紅芋を探すこともなくなり、今は平和にさつまいもを選んでいます(笑)

 

先ほど少しふれた「土に埋まってる系」野菜。

土には良くも悪くもいろいろな細菌がいるので、もし皮つきで食べることを考えたら、赤ちゃんの口に入るまでにしっかりと処理をしてあげたいところです。

そこでさつまいもの皮を食べるときの注意点もまとめておきますね。

さつまいもの皮を食べるときの目的と注意点

さつまいもの皮はなぜ食べるのか

さつまいもの皮は、お腹のハリを解消してくれるうれしい効能を持っていますが、赤ちゃんにとっては消化できない負担になるものです。

もちろん、食べられるようになったら少しずつ食べてみてほしいのですが、赤ちゃんが皮を食べる意味は、栄養だけでなく、噛むことや、大人と同じものが食べられる喜びなどでもあると思います。

少し食べてみた時に、皮が気になって出してしまうようであれば向いてあげたらいいですし、平気で食べた時はすごくお腹が張って大変!とか体調を崩した!ということがなければ、少しずつ、チャレンジしてみるといいと思います。

洗い方


もともと結構大雑把な性格なので、なんとなく泥がおちたらいいや、くらいでザーッと洗っていましたが、離乳食の初期の時期だけはかなり神経質に、洗う前に10分ほど水につけて汚れが浮きやすくしてから洗っていました。

皮を使わない場合は野菜用のたわしでごしごしこすって皮もこそぎ落としてもいいですが、皮ごと蒸したりゆでたりした方が栄養分が流れ出ないので、やさしく手で洗ってみてくださいね。

食べたらダメな状態

さつまいもの実自体が黒っぽくなっている時や、握った時にグニッと柔らかい部分があったらそれはアウトです。

傷んでます。

大人だったら、傷んだ部分だけ取り除いて食べても大丈夫なことがありますが、赤ちゃんにはやめておきましょう。

ちなみに緑色っぽくなっているのはサツマイモの中の成分が反応して起こっているのですが食べても問題ありません。

(でも赤ちゃんにあげるとなるとドキドキすると思うので、心配ならやめておいてもいいですよ^^)

離乳食のさつまいもの食べ方を徹底分析!

蒸す・焼き芋

息子が一番食べている調理法です。
甘味やうまみがギュッと凝縮するので、甘くない品種でもある程度甘くなってしまうのがいいところ。

蒸すという調理法は薬膳的に蒸気も一緒にいただく=潤いUPと考えるので、乾燥が気になる季節は蒸す調理法がおススメです。

焼き芋もじっくりと蒸し焼きになっているので同じように甘みが引き出されるのがうれしいところですね。

さらに、スーパーでも温かいものが販売していたりするので、今日は家で蒸してる暇がないなーという時はお世話になっていました。

茹でる

丸ごと1個とかではなく、少量で少し加熱したいときには重宝します。

蒸し焼きよりは甘みがあっさりするので、おかずとして食べるときには甘さが主張せずバランスがいいですね。

ただ、茹でるときに少し栄養分が流れ出てしまうことがあるのが残念なところ。

ゆで汁ごとお味噌汁にしたりすると流れ出た栄養も回収できます。

干し芋

少し硬めのものを与えておくと噛む練習になって、さらに食べるのに時間がかかるので、少量で満足できるため、おやつをガンガン催促してくることもなくなって、まさに一石何鳥にもなるおやつです。

ただ甘みがかなり強いことと、慣れてくるとフライドポテト食べてるんかな、と思うくらい早いテンポで完食してしまうので(笑)、お出かけの時のお口がさみしい時限定であげるようになりました。

干し芋の中には年配の方でも食べられる柔らかいものもあるので、歯の具合や、好みでちょうどいい硬さのものを上げるようにするといいですね。

息子は、こんな風に、しろい結晶でカッチカチの昔ながらの干し芋を良く食べさせていました。

最近は歯が強すぎてものすごいスピードで食べるのでお休み中です(笑)

まとめ

・さつまいもは離乳食初期から食べられる。
・甘みの成分の中には胃腸のトラブルに良い成分が含まれているので、子供に嬉しい
・赤ちゃんにさつまいもを選ぶときは、繊維が少なく、甘味があっさりしたものを選ぶとよい。
・皮は離乳食期を過ぎたら、噛む練習や情緒をはぐくむためにもチャレンジしてみるとよい。
・蒸す・ゆでる・干し芋など、目的や強化したいことに合わせて選ぶとよりGOOD

いかがでしたでしょうか。

赤ちゃんにあげるさつまいも、結構奥深いですよね!

あなたのお子さんに合わせたさつまいもえらび、チャレンジしてみてくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました