離乳食のタンパク質はいつから?少な目でいいワケとは?

タンパク質

離乳食が始まって最初の関門になるのが「タンパク質」

大豆や卵など、アレルギーがあると食事が制限されてなにかと大変な食材が立ちはだかってきます。

調べるとタンパク質推進派と否定派が真っ二つ。

あげずに様子を見るべきか、どんどんチャレンジしていくべきか。

でもアレルギー反応が出たらどうしよう、と不安がつきません。

BABY薬膳的にはタンパク質は少な目を推奨しています

その理由や、少な目でも大丈夫なからくりを紐解いていきましょう!

離乳食のタンパク質はいつから?ガイドラインに見える闇

離乳食のタンパク質は教科書通りだと離乳食初期から徐々に始まります。

離乳の開始は、おかゆ(米)から始める。新しい食品を始める時には離乳食用のス
プーンで1さじずつ与え、子どもの様子をみながら量を増やしていく。慣れてきたらじゃがいもや人参等の野菜、果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚、固ゆでした卵黄など、種類を増やしていく。

厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイドより引用

ちなみにタンパク質って何ぞや?という方はこちらにわかりやすく紹介されています!

厚生労働省のガイドラインでも米や野菜に慣れてから始めるような流れを指導されていますね。

でも行間からは「タンパク質はほかのものよりちょっとだけ慎重に進めてね」という意図がやんわりと伝わってきませんか?

その割には、教科書でも、離乳食の指導でも、大概は「タンパク質は体を作るために絶対必要です!怖がらず進めていってくださいね」といったことを指導されると思います。

ちなみにタンパク質を他のお野菜に比べて慎重に進める理由は、食物アレルギーのリスクがあるから、と思っていらっしゃる方が多いのではないかな、と思うのですが、
実はそこは二次的な要因で、実はもっと単純な理由からです。

その理由とは2つあって、

・離乳食の初期に食べやすいような固さまで滑らかにつぶせない
・脂肪分が含まれているので負担がかかる

という感じなんです。

え、そんなことですか?って思ってしまいますが、それくらい離乳食の初期ってデリケートな時期ってことです。

赤ちゃんは消化吸収の力が未熟でまだ母乳やミルク以外から栄養を吸収して活用するという部分が未発達。

離乳食を食べる目的はもちろん、その母乳やミルクがメインだったところから、幼児食に移行して食べ物から栄養を取り入れるようになっていくため。

ですが、成長や発育の段階も人それぞれで、消化吸収の機能が整うのにも個人差がある中、栄養学的な面だけをみて、一律に割とハイリスクなたんぱく質をガンガン進めちゃっていいの?

と少し疑問を抱くわけです。

いやーほんとタンパク質って闇が深いです(笑)

そんな闇の深いタンパク質について、BABY薬膳では

離乳食期の前半は特に、アレルギーなく食べられるかどうかを少しずつ試す機会があってもいいけれど、そこまで積極的に取り入れていかなくてもいい。と考えています。

実際、8か月から離乳食を開始した息子はいわゆる離乳食初期に食べる定番の豆腐や鯛、きなこ、そして離乳食初期にはあまりチョイスしないであろう枝豆までチャレンジしました。

ですが、量を増やしていく、というよりかは、

それぞれのジャンル(大豆製品・白身魚・卵・・・的なもの)でアレルギーが出ずに食べられるかどうかをチェックしていた、という感覚での進め方でした。

離乳食のタンパク質の量は?増やしていくときの見極めポイント

では、実際のところ、タンパク質はどれぐらい食べるのがいいの?

と疑問を抱きます。

離乳食の初期・中期・後期・完了期によって上限が設けられていますが、BABY薬膳的には離乳食のスプーンで2さじくらい(小さじ1より少し少ないくらい)食べれたら十分かな、と思っています。

この量はお試しで食べて、ちょっと慣れてきたから増やしてみようかな、と思うくらいの量をイメージしています。

ですが、ずっとものすごく少ない量だと、これでホントにいいのかな?と不安になるママもいらっしゃると思います。

そんなママのために一般的な一日量を紹介したサイトをご紹介しておきますね。

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さて、タンパク質を増やしていくうえでの見極めポイントはどこか?

それはズバリ!

飲んでいる母乳の量とうんちの質です!

1つずつ説明していきますね。

・母乳の量

母乳は赤ちゃんがアレルギーも消化も量も何も気にせず取り入れられる唯一の負担のないタンパク源です。

本来、タンパク質は胃や腸の消化酵素によってどんどん小さくなって、アミノ酸という形になって体内に取り込まれます。

そのアミノ酸を使って体の中の様々なタンパク質部分を作っていくわけなんですが、赤ちゃんの間はまだ消化酵素が未発達なこともあって、母乳というタンパク質の状態のままで取り込めるようになっているんですね。

タンパク質はサイズが大きいので、大きいサイズのまま入ってこれるように腸の壁が筒抜け状態にあいています。ガードゆるゆるです。

これが最近ちょくちょく耳にするようになったリーキーガットという状態です。

この状態の時に、他のタンパク質を食べると、その筒抜けの腸を簡単にすり抜けて、体内に取り込まれてしまうのです。

母乳なら負担はありませんが、他の動物や植物のタンパク質が入ってくると、それ自体は母乳と同じように体の中でタンパク質として働きたいと思って入ってきているのに、身体はいつもと様子が違うでかいのが入ってきたぞ!お前誰だ!通報だ!と免疫アラームを鳴らすことがあるんですね。

それがいわゆるアレルギーの反応です。

話を元に戻すと、月齢を追うごとにママの母乳量は減っていき、質も悪くなってくるとはいえ、赤ちゃんにとっては一番安全安心なタンパク源なのです。

なので、母乳をたっぷり飲んでくれている間は、タンパク質を他から積極的にとらなくても、あまり心配しなくて大丈夫です。

おっぱいを飲んでいる時に、ママの食生活が乱れるだけで、子供のお肌に影響したという経験はありませんか?

特に乳児湿疹が出始める2~3か月の時はママの母乳やお腹にいた時の食生活の影響がお肌に出たものです。

それが、ある時期を境にママがどんな不摂生をしても、赤ちゃんのお肌にあまり影響しなくなることがあります。

我が家の息子はその時期が1歳2か月くらいでやってきました。

それが、もうおっぱいからの栄養はそこそこにするので、ガード固めていきますね!というサインかなと思います。

おっぱいを飲んだ後のお肌の変化は少し注意深くチェックしておくといいですよ!

・うんちの質

赤ちゃんのうんちって母乳の時代はいい匂いで、離乳食を始めると劇的に臭くなる!といますね。

もともと離乳食が始まるまでの赤ちゃんの腸内はビフィズス菌がメインなので、ヨーグルトのような香りがあります。

それが離乳食を始めると腸内の細菌バランスが変わって悪玉菌が増えて、大人と同じような腸内環境に近づいていくため臭くなっていく。といわれています。

ですが、離乳食を食べたとたんに臭くなるか、というと、実はそうでもありません。

実際、8か月から始めた息子のうんちはいつ臭くなるんだろう?とちょっと楽しみにしていたのですが、一向に臭くなりませんでした。

2歳を超える今でも、まだ大人ほどの威力はありません(笑)

では、うんちが臭くなる時ってどんな時でしょう?

あなたがお通じやおならが今日は破壊的!(笑)と思うのってどんな時か、ちょっと思い返してみてください。

ファーストフードやインスタント食品など、身体に良くない油が使われているちょっとジャンキーなものを食べた時。

焼き肉を食べた後。

カビの強めのチーズを食べた時。

にんにくやスパイスがきいた料理を食べた時。

こんな感じでしょうか?

赤ちゃんもこれと原理は同じです。

タンパク質や油など、赤ちゃんにとって他の食材より消化が大変なものの量が処理しきれなかった時に腸内環境が悪くなって臭くなります。

腸が処理しきれる程度のタンパク質であれば、臭くなりませんし、色もきれいです。

ごつごつと乾燥したり、ねっとりとにおいがきついうんちだったら、赤ちゃんのタンパク質の量の見直しのサインです。

・腸内環境を保ってタンパク質と付き合う

離乳食で食べられるかどうかのチェックとして進めるたんぱく質は油分が少ない順に試していきます。

植物性たんぱく質(主に大豆製品)→白身魚→鶏肉(もも以外)→赤身魚→青魚(→豚肉→牛肉)
()は、全然急がなくていいです!

そして、私がためした腸内環境が乱れないタンパク質のベストバランスは
植物性たんぱく質:動物性たんぱく質=3:1の割合でした。

いくら動物性たんぱく質を少なくするからって、植物性たんぱく質なら3倍も食べていいの?って思いました??

この植物性たんぱく質の中には、大豆製品以外の野菜が含まれます。

え!タンパク質って野菜に含まれてる?と首をかしげたあなた!

あるんですよ!それが!

順番にご紹介していきますね!

タンパク質が含まれる野菜は?薬膳的効能も徹底分析!

・米

え!赤ちゃんの主食のお米?!そうなんです。

白米はタンパク質が含まれています!

アミノ酸の含有量はそれほど多くないものの、タンパク質はこんな身近な場所にあったんですよ。

薬膳的には「気」を補うパワーそのもののような食材。

気という字の旧字体が「氣」と書くように、お米は一粒が一万倍になるパワーを持っています。

赤ちゃんの離乳食のベースに少しでもタンパク質が含まれているなら、と、少しだけ安心してくださいね。

・ブロッコリー

筋トレをしている人といえば、ささみとブロッコリー、と聞いたことがあると思います。

筋肉を彷彿とさせるモリモリしたフォルムのブロッコリーは筋肉を作るのに良質なたんぱく質が含まれているといわれています。

薬膳では似類補類といって、似た形のものはその部分のケアにつながるといわれています。
例えば、薬膳的には脳の形に似た胡桃は健脳の効果、腎臓の形に似た豆は利尿の効果があるという感じ。

ブロッコリーは筋肉モリモリになる、と覚えたら、たぶんもう絶対忘れません(笑)
さらにビタミンも豊富で、胃腸の調子を整える効能も持ちます。

蒸すと甘みがぐっと増すので、柔らかく蒸しあげて使ってみてくださいね!

・アスパラガス

アスパラギン酸という疲労回復系の栄養ドリンクに入っているアミノ酸が豊富です。

薬膳的には水の巡りを良くするのでまだまだ腎臓の機能が未熟な赤ちゃんの水分代謝のサポートもしてくれます。
穂先を柔らかくゆでて、うまみがたっぷり出たゆで汁ごと調理してみてくださいね。

・バナナ

赤ちゃんのおやつの王道のバナナも完全栄養食といわれ、アミノ酸が豊富な食材です。

薬膳的には体を冷やす食材なので、たくさん食べるのは控えたいですが、身体を潤わせて、免疫力UPにも一役買ってくれる上に、甘くて赤ちゃんが喜んで食べてくれるうれしい食材です。

まとめ

ここまでをまとめてみましょう。

・赤ちゃんのタンパク質はスプーン2さじ食べれるとわかればそれでよい!
・母乳が減ってきて、母乳によってお肌が反応しなくなったらタンパク質を少しずつ増やすサイン
・うんちの質が悪くなったらタンパク質がキャパオーバーのサイン
・植物性のタンパク質は大豆や豆以外にもある。タンパク質が含まれる野菜もうまく取り入れていれば、タンパク質ゼロではない!という安心感をもって進められる

いかがでしたでしょうか。

2歳半の息子もタンパク質控えめで、いまだに牛肉はほぼ食べていませんし、3食のうち動物性は1食だけ、というのは続けていますが元気に安定して成長してくれています。

腸内環境が悪いと、便秘になりやすかったり、代謝が悪くなって太りやすい子になったりするだけでなく、鬱になりやすいという傾向もあります。

あなたの手で腸内環境をととのえて、心身共に健やかな成長をサポートしてあげてくださいね!

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