鉄分は赤ちゃんにとってとても大切な栄養素だ、ということはわかっているけれど、
レバーの処理って結構めんどくさくないですか?
実際、子供のためにレバーを買って処理したこと、ありません(笑)
離乳食期は鉄分鉄分と口を酸っぱくして言われるからか、市販のベビーフードにも割とレバーが入っているものが売られています。
きっと処理が面倒だけどレバー!と思っているママのニーズがあるのですね。
でも、レバーって大人でもそんなに毎日食べるものではないのに、積極的に子供に食べさせるのも、ちょっと不安がありませんか?
じゃあ、気を取り直して鉄分の含まれる野菜といえば・・・ほうれん草!
と言いたいところですが、実はほうれん草はあまりおすすめ食材ではありません。
実は、ほうれん草を食べずに、毎日楽に鉄分が補える食材があるんです!
今回は鉄分が必要な理由とおすすめの食材についてお話ししたいと思います!
離乳食で鉄分が必要な理由!東洋医学の視点からも紐解いてみよう
赤ちゃんは、ママから成長発育に必要な栄養分をもらって生まれてきます。
鉄分もその中の一つで、しばらくはママからもらった貯金があるのですが、それを6か月くらいで使い果たしてしまうといわれているんですね。
鉄分はどんな働きをしているかを西洋医学と東洋医学の視点から見てみようと思います。
鉄分の働き【西洋栄養学編】
鉄分は皆さんのイメージ通り、「血」を作ったり、運んだりする働きをしています。
血を運んでもらうことで全身に酸素や栄養を行き届かせることが出来るわけなんですが、血を運ぶことで何をしているかというと、大きく分けて3つあります。
・発育・・・骨や髪や爪などのタンパク質が多い部分を作る材料
様々な運動機能の発育
・発達・・・言葉を話す、理解する
・免疫力
こんな感じです。
挙げてみるとめちゃくちゃ大事な働きをしていますよね。
ちょうど6か月頃になると離乳食を意識し始めるママさんも多く、6か月頃から鉄が減ってくるなら、食べ物からも補わないと!と考えるわけですね。
鉄分の働き【東洋医学編】
東洋医学では栄養成分ベースで考えるわけではないのですが、鉄分は血の主成分なので、
「血(けつ)」
の分類に含まれると考えます。
体の中の水分を赤くして作られるもの、という考え方なので、体の潤いや免疫力(リンパ液のイメージですね)などにもかかわります。
そして東洋医学で特徴的な考え方としては血は精神安定、記憶力にかかわるといわれているんです。
血の蓄えは「肝」というところが担当していて、肝にたくさん血の蓄えがあると精神が安定します。
赤ちゃんでいうと、血の不足は落ち着きがなかったり、なかなか言葉を理解できなかったりといったことを招くので、知能の発達部分に大きくかかわっているといえます。
また気持ちが落ち着かないと、寝つきが悪くなったり、寝てもすぐ起きてしまったりするので、ママにも負担がかかります。
余談ですが、血が減ることでもろに影響が出るのが産後のママ。
出産でたくさんの血を失うので、産後は鬱になりやすいです。
さらに、数か月後から髪の毛が抜けはじめますよね。
あんなに痛かったはずの出産の痛みをすっかり忘れてしまえるのは血を大量に失ったおかげでもあるんですが、血の影響は本当に侮れません。
赤ちゃんの発達障害を防ぐために、西洋栄養学的にも、東洋医学的にも、鉄って大切なんだな、とおわかりいただけたと思います。
ママのメンタルケアについてはこちらでも書いたので参考にしてみてください!
では、どうやって摂っていくか、気になるところですね。次から説明していきますね。
離乳食の鉄分補給!どれくらい意識する?鉄不足のサインは?
鉄分は6か月頃から減ってきます、と言われても、離乳食をまだ始めていない赤ちゃんもいますし、始めたとしても、鉄分の代表格の赤身魚やレバーを食べてもいい時期はまだまだ先です。
じゃあどうするか?
こたえは
離乳食初期から使える鉄分が含まれる食材をちょっとだけ意識する
です。
ええ~!鉄分不足するとやばい!と言っておきながら!
ちょっとだけって!!
大丈夫かな?と心配になる気持ちもわかります。
もちろん、体の運営に必要な鉄の蓄えは必要ですし、そのためにコツコツためる意識は必要なのですが、
赤ちゃんは消化吸収がそもそも未発達なので、必要量をいきなり満たそうと身体の負担の大きいものをたくさん摂ると、逆効果になると考えます。
実際、8か月で離乳食を開始した息子は、8か月まで母乳しか飲んでいなくても貧血になったことはありませんでした。
ポイントはどこにあるか、わかりますか?
そこまで口にしていたもの・・・そう、母乳です。
一般的に、粉ミルクより鉄分の含有量が少なく、母乳のみで育った子は鉄分不足になりやすいといわれています。
そこで私が意識したのはママが鉄分を補うことです。
離乳食期もしばらくは母乳と並行で進むので、一口のほうれん草に全責任を負わせるより、ママが鉄分補給をして、母乳という、最高に吸収しやすい状態で与えてあげる方が効率いいでのす。
粉ミルクの場合は決められた量与えていれば大丈夫ですよ。
ちなみに私の場合はレバーはあまり好きではないのと、処理がちょっと面倒なので大豆製品と緑の葉物野菜を必ずどこかで食べるようにしていました。
でも、そんなことで本当に鉄分が足りているか心配・・・!
という時は
赤ちゃんをあっかんべーさせてみて、瞼の裏が赤いかどうかを確認しておくといいですよ。
離乳食の開始時期についてはこちらも参考にしてみてくださいね!
では、先ほどおはなししたちょっとだけ、の鉄分を何からとればいいのでしょう?
鉄分が豊富な食材!BABY薬膳のイチオシ4選
鉄分、といえばほうれん草!というのが定番ですが、
実は離乳食のほうれん草、そんなにお勧めではありません。
ほうれん草はシュウ酸というえぐみや渋みの原因になる成分が含まれていて、しっかりゆでた後冷たい流水にさらしてあく抜きをしなければならないのですが、その工程でかなりの栄養分が流れ出てしまうんですね。
赤ちゃんの離乳食を用意する時は普段よりしっかりゆでたりするので余計に流れ出てしまいます。
せっかく葉物野菜で鉄分補給!と思っているのに意味がないなんて悲しすぎます(笑)
しかも、ほうれん草以外で思い浮かぶ緑の濃い葉物野菜(小松菜やモロヘイヤ、菜の花、かぶや大根の葉までも!)のほとんどがほうれん草より鉄分を含んでいます!衝撃的ですね(笑)
小松菜やモロヘイヤはあくも少なく、葉も柔らかいので使いやすい食材です。
特にモロヘイヤはとろみもついて食べやすくなります。
定番のレバーや赤みの魚は 本来野菜でとるよりも吸収率がいいのですが、タンパク質の吸収はまだ未発達なので少し心配が残ります。
赤みのお魚が使える離乳食後期まで待っていられない!というあなたのために
・ほうれん草より鉄分が豊富
・離乳食初期から使える
・処理要らずで毎日手軽に使える
この3つを満たす、BABY薬膳的おすすめ食材をご紹介します。
ツキイチレバーを食べるより、毎日ちょっとのトッピングがおススメです!
きりぼし大根の戻し汁
大根は薬膳的には消化を助けてくれる食材。
その大根を干すことでカルシウムや鉄分が豊富になり、パワーアップします。
切り干し大根そのものは煮てもやわらかくなりにくいので離乳食後期くらいからしか使えないのですが、戻し汁なら離乳食初期から使えます。
戻し汁ってすごくおいしいんですよ!
ほんのり甘味があるので、煮詰めてみりんやお砂糖の代わりに使うと料理の幅が広がります。
あおのり
あおのりは薬膳的に消化不良を改善する効能を持ちます。
消化の力が弱い赤ちゃんの食事のサポートにうってつけですね。
おかゆに少量混ぜるだけなら初期から使えます。
かつおぶし
動物性の食材の中で負担が少ないのがおだし。
鰹節は赤身の魚のかつおから作られるので血を補う効能があります。
おだしとして使うのよし、トッピングや和え物として使ってもよしでとても使い勝手が良いですね!
きなこ
大豆を炒って粉末にしたのがきなこです。
大豆は元気を補って、血もつくることができ、水分代謝もできる万能選手です。
ただ、難点があって乾物の処理は戻し時間やゆで時間がかかるうえに、赤ちゃんにとって薄皮が消化に悪いのです。
もちろん、大豆の水煮などを薄皮をむいて使ってもいいのですが、きなこはそんな手間がすべて解消できていて離乳食初期から使えるありがたい食材です。
パラパラふりかけたり、混ぜ込んだり、手軽に使えるのがありがたいですね。
鉄分の含有量はこちらが参考になりますよ!
https://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/iron.html
まとめ
いかがだったでしょうか?
ここまでをまとめてみましょう。
・鉄分は動物性のものが含有量も多いが、消化には負担がかかる
・ツキイチのレバーよりコツコツきなこ
・離乳食初期から取り入れられる鉄分食材をうまく使いながら、ママの母乳のからも鉄分が提供できるように、ママも鉄分を補給する!
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