バレンタインが近づいてくると
子どもにはいつからチョコを食べさせられるのかな?
と気になるママのいらっしゃると思います。
チョコレートというと、とてもハイカロリーで肥満や虫歯のリスクのイメージがある半面、
ポリフェノールや食物繊維などの健康効果も謳われていたりして、
結局いいものなのか、悪いものなのか?(もちろん、チョコ以外に含まれているものが良くないんだ!というイメージはありますが)どっちなのか?気になりますよね。
不本意ながら食べさせてしまったママはチョコのいい部分を、
頑なに食べさせない!と意思を強く持っていらっしゃるママは食べると良くないという裏付けが欲しい!と思うのです。
ちなみに3歳になる息子はまだチョコ未経験で、いつ、どんなタイミングで解禁するのがいいのかな(とは言いつつ、まだしばらくはいいかな、と思ってるんですが)と機会を探しているところです。
また、チョコはよくてココアはいい、という私の思い込みをクリアにしたくて、チョコとココアについて徹底的に掘り下げました。
今回はチョコが良くないのはなぜなのか、いいものはどういう理由でよいのかをしっかり知ったうえで、あなたのお子さんに最適なタイミングを迎えていただけたら、と思って書きました!
そろそろチョコが気になりだしたという時のおススメの代用品もご紹介しますので、是非最後までお付き合いください♪
チョコレートを食べさせたくない理由とは?
教科書的にはチョコレートは1歳半の離乳食期を過ぎたらクッキーやパンなどに少量入っているものを少しくらいなら与えてもよい、とか、3歳までは控えましょうとか、なんとなくぼんやり書かれていると思います。
いずれにしても、食べやすいチョコレート菓子にはたっぷりのお砂糖と乳脂肪分が含まれているので、チョコレートに含まれているポリフェノールなどの身体に嬉しい効能を持つ成分が含まれていることを差し引いたとしても、あまり積極的にあげるのは気が引ける食材です。
ネチョっと粘着性のある食感のため、虫歯のリスクを心配してしっかりと歯磨きが出来るまでは!
とお考えのママや、
砂糖や乳製品の刺激的な味が癖になるのを恐れて警戒しているママは多いものの、
「実家でおやつに出てきて食べさせられてしまった」とか、
「お友達の家で出てきて断れず‥」とか、中には
「保育園のおやつで出された‥」などという
ママの想いとは裏腹に、不本意なチョコデビューを果たすことも多いようです。
これほどまでにチョコを敬遠する理由になっているのは何かをまとめてみましょう。
カフェインが含まれている
カフェインの量はミルクチョコレートでコーヒーの約6分の1といわれていて、カフェインで心配される興奮作用や利尿作用などはほぼ起こらない、といわれています。
しかし、大人でも、久しぶりにコーヒーを飲んだら、一口飲んだだけなのに眠れなくなった、という経験をしたことがある方もいらっしゃるように(私も)、耐性がないと思いのほか効果を感じてしまう、ということはありうる思います。
ということは、カフェインに慣れていない赤ちゃんは微量でも敏感に反応する可能性はありますよね。
あかちゃんが大量に摂取すると、寝られなくなるだけではなく、不安や、頭痛、疲労感といった離脱症状が生じるリスクが高まるだけでなく、不足しがちといわれている鉄分の吸収を阻害してしまうともされています。
ほうじ茶などのお茶類にも微量にカフェインが含まれているため、赤ちゃん用の飲み物では麦茶やコーン茶などが主流であることからも、離乳食期の間は微量なカフェインでもしっかり避けておくのが無難かな、と思います。
幼児食に移行して、様々な食材を知っていく中で、徐々に‥というのが理想ですね。
(コーラやエナジードリンクにも要注意!です!)
虫歯のリスクがある
チョコレートで虫歯、というとチョコレートに虫歯になる原因があるように聞こえてしまいますが、実際はチョコレートに含まれている大量のお砂糖が虫歯リスクをあげています。
具体的には、一般的な板チョコ1枚に角砂糖5,5個分のお砂糖が含まれているといわれていて、そうなってくると普段食べているチョコレートはもはや「チョコレート風味の砂糖を食べている」という感覚になるのかもしれませんね。恐ろしや。
実際に、カカオ100%のチョコレートって、(これは私の私見ですが(笑))苦味が全面にきて、チョコの甘味を舌が一生懸命探している感覚になります(笑)
ビターなチョコが食べれるオトナ!といいたいけれど、やっぱり甘味欲しいな、と思っちゃうんですよね(笑)
(個人的には70%以上はなかなかヘビーです(笑))
また、市販のチョコレート菓子の成分表示を見ていただくと、カカオマスなどよりも先に必ず「砂糖」の記載があるかと思います。
つまりカカオマス(チョコの原料)より、砂糖の方がいっぱい入ってるってことなんですよね。
そこが虫歯リスクの根幹になっている、といったところです。
カカオマスの含有量が増えると健康的だけど、カフェイン含有量が増えるジレンマ
カカオは薬膳的には免疫力を上げたり、血の増やしながら巡りを良くしたりする嬉しい効能があるのですが、お砂糖の方が多い、となると、お砂糖のもつからだを冷やしたり、身体をベタベタにしてしまう効能が先に来てしまって、せっかくのカカオのいい部分が台無し…ということにもなります。
さらにチョコレートを子供でも食べやすくするために入れる乳製品は日本人の腸では分解されづらいものでもあり、これまたからだをベタベタ(中医学的には痰湿(たんしつ)と言ったりします。)にしてしまう原因にもなるんですね。
とはいえ、チョコの原料のカカオマスの含有量が増えると苦味が増して子供が食べにくくなるばかりではなく、カフェインの含有量も増えてしまいます。
そうなってくると、子供にチョコレートを食べさせる口実がどんどん遠ざかってしまいますね。
体の負担を気にして選ぶと余計刺激が強くなるジレンマです。
でも、チョコ好きなママさんなら、子供と一緒にチョコを食べられるようになるのを楽しみにしているかもしれません。
そうするとチョコレートって身体に悪いばかりではなく、いいところもあるはず!
それに、チョコがダメでもココアならいいんじゃないかな?と思っていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんね。
(私も、妊娠中、微量なカフェインすら気にしてチョコレートは食べないようにしていたんですが、ココアは大丈夫!とかってに決めて飲んでいたりしました。)
では、チョコの代わりにココアパウダーを使うのはアリなのか?
しっかり検証していきたいと思います!
チョコレートとココアの違い
チョコレートもココアも原料は同じ、カカオ豆から作られます。
チョコレートもココアも途中までは製造工程が同じですが、途中で分離されるのです。
カカオ豆を発酵させて乾燥したもの(カカオニブ)を焙煎してできたカカオマスからカカオバターという油分を除いてできたのがココアパウダーです。
カカオバターにさらにカカオマスを加えたものに、お砂糖や乳成分を加えたものがチョコレートになります。
カカオとココアで頭がこんがらがりそうなので図にまとめますね(笑)
こんな感じです。
ココアパウダーには油分が含まれないので、扱いやすく、様々なお菓子の色付け、風味付けとしても活躍しますよね。
一方、チョコレートはカカオバターという油分がしっかり含まれることで、お菓子などに使う場合は塊のまま、食感やアクセントに使ったり、湯煎で溶かして混ぜ込む工程が必要になります。
赤ちゃんの消化吸収能力を考えると油分が含まれていない、という点ではココアパウダーの方がやさしいですし、チョコレートよりも使用量が少量なのでカフェインの摂取量も少なく済むと考えることが出来ますね。
(そして、カフェインを避けていた妊婦時代の私、残念!(笑))
チョコレートデビューの前にはココアパウダーデビューでワンクッション置くのがいいかもしれません。
ちなみにチョコレートを作る工程でカカオバターをリッチに使うとコストがかかるため、他の植物油脂(パーム油など)を混ぜてかさましすることもあります。
世の中に高価な高級チョコレートが存在するのはこの違いだったりするので、選ぶときには是非チェックしてみるといいですね。
チョコレートは発酵食品?!
ここでさらに強調しておきたいのはチョコレートは発酵食品であるというところです。
カカオ豆をバナナの皮に包んで発酵させることで、チョコレート独特の深みのある風味やカカオバターの豊潤なコクが生み出されるといった、風味に大きく影響しているだけでなく、実際、チョコレートやココアに含まれるカカオポリフェノールには腸内環境を良くして、免疫力を高めたり、アレルギー症状を緩和する作用もあるとされています。
発酵食品と聞くと、少し胃腸や消化にやさしいイメージがあって、ますます食べていいかな、と思いますよね。
ただ、この発酵の技術はなかなか難しい層で、発酵が不十分な粗悪品を香料や甘味料でごまかしている商品が多いのが現実だそうです。
せっかく使うなら、上質なココアパウダーやチョコレートを選べるといいですね。
安心で上質なチョコやココアの選ぶポイント3選
では、安心で上質なものはどうやって選べばよいのでしょう?
①材料がシンプルであること
チョコの原料はカカオマス、砂糖、カカオバターです。
乳化剤や香料などが入っているもの、砂糖>カカオマスのものは「体にいいものを食べる」という観点からは遠ざかるので気を付けましょう。
お子さんの場合、砂糖の種類もこだわれるといいですね。
ココアパウダーの場合は砂糖や脱脂粉乳などが含まれていないシンプルなものを選びます。
②材料にこだわりがあるもの
加工品は一つ一つを選ぶことが出来ないので、材料にこだわって作っていることがわかる指標として、フェアトレードやオーガニックの表記のあるものが安心かな、と思います。
③溶けやすいこと
上質なチョコレートは純度が高いので、25度以上で保存すると溶けてしまうことがあります。
冷蔵とはいかなくても、デリケートなものとして温度管理が行き届いた販売方法になっているのが安心です。
カカオニブってどうなの?
最近スーパーフードの仲間としても耳にするようになったカカオニブは、カカオ豆を発酵して乾燥して粉砕しただけの食材です。
香ばしいナッツのような使い方が出来るので、スイーツだけでなく、お料理などに使えるのも嬉しいところです。
このカカオニブは発酵後加熱などの処理がチョコレートやココアパウダーに比べて少ないのでポリフェノールの含有量やカカオ豆のもつ効能そのものをダイレクトに摂取できるのが特徴です。
しかし、効果がシャープな分、カフェインの含有量もかなり高いため、残念ながら妊娠中や小さいお子さんは控えておいた方がいいでしょう。
オトナの新しいチョコの楽しみ方として是非(笑)
ここまでで、カフェインの心配はあるので3歳くらいまで待ってから食べてみるのが無難だけれど、上質なものを選べばチョコレートのいい部分を摂取することもできるのでチョコレートやココア=悪とは言い切れないというのがわかってきたかな、と思います。
とはいえ、3歳まではお預けかぁ…とがっかりなママに朗報です。
子供用のココアや麦芽飲料ではなく、身体への負担も気にせず使える素敵食材があるのです!
チョコレートやココアの代用品!子供用ココアや麦芽飲料以外の選択肢は?
微量でもカフェインが含まれていて、小さい子にはちょっと…とあきらめているチョコ好きママに是非試していただきたいものがあります!
それが
キャロブパウダーです。
キャロブは、イナゴ豆というマメ科の植物で、カルシウムや鉄分、食物繊維等を豊富に含んでいる食材で、薬膳的に体を温めも冷ましもしないので赤ちゃんにも使える食材です。
豆の粉、という分類で考えると、きなこが食べれる離乳食中期頃から試してみることが出来ます。
豆自体にほんのりと甘みがあるため、余計な甘みを入れる必要がなく、やさしい甘みでチョコレート風味のおやつ作りにも代用することが出来ますね!
乳幼児用のココア粉末や麦芽飲料はそれなりにお砂糖や乳成分が含まれていて、純度の高いチョコやココアパウダーの代用として使うのは気が引けますが、これなら安心して使えます。
チョコレートではないので、若干ニセモノ感はでてしまいますが(笑)
それでも、カフェインの心配もなく、欲しい効能が沢山詰まっているので、是非試していただけたら!と思います。
パンケーキや蒸しパンに少しプラスするだけで憧れの茶色のおやつができますよ♡
まとめ
・子供の食べやすい濃度のチョコレートは微量なカフェインに加えて砂糖や乳成分が添加されているため、虫歯のリスクが上がり、チョコレートに期待する健康効果も薄い。
・ココアパウダーは微量であるがカフェインが含まれるので、チョコレートとともに、3歳ぐらいまでは我慢したいところである。
・チョコやカカオパウダーの健康効果を狙う場合は品質の良いものを選ぶようにする。
・離乳食期の赤ちゃんのチョコ風味にはキャロブの選択肢を是非使いたい。
いかがでしたでしょうか?
毎日のおやつ作りやバレンタインのスイーツに是非取り入れてみてくださいね!
(めちゃくちゃチョコに熱く語っておりますが、実は私はあまりチョコが得意ではなく(笑)濃厚な血を補う効能を欲する授乳中の一時だけ最大瞬間風速的にチョコにハマりました。身体ってすごいですね!)
⇓最大瞬間風速的に食べていたチョコ(笑)
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