離乳食の長芋!生はいつから?最強の食材を赤ちゃんに活かすコツ

野菜

ネバネバで栄養価が高く精のつく長芋。
私は無類のネバネバ好きなので、長芋のストックがなくなると不安になります(笑)

そんな体にいいイメージの強い長芋ですが、大人でも食べると口の周りがかゆみが出たり、赤くなったりすることもあり、離乳食で使うとなると、より一層気を遣う食材でもありますよね。

長芋は東洋医学の観点からもとても効能がすばらしいので、「食べられるようになったらぜひ食べたい食材」でもあります。

ところで、長芋は食感によって効能が変わるってご存じでしたか?
とろろでポイントになる「ねばり」がカギを握ってるんじゃないの??と思ったあなたは勘がいいです!(笑)

今回は離乳食期の長芋の食べ方について、西洋栄養学的な観点と東洋医学の観点から掘り下げていきたいと思います。

離乳食の長芋はいつから?薬膳的効能もご紹介

長芋は離乳食後期以降からですが…

離乳食の長芋は離乳食後期以降から、赤みやかゆみなどが出ないことを確認しながら少しずつ開始します。・・・と教科書的にはなっていますが、実際は結構ドキドキしました。

   離乳食初期      離乳食中期      離乳食後期      離乳食完了期   



必ず加熱

必ず加熱

ちなみに8か月から離乳食を開始した息子は10か月で長芋デビュー。

すりおろしてからこれでもか!と加熱してあげたので、赤みやかゆみが出ることはありませんでしたが、あまり気に入っている様子はなかったんですよね。それでも割とぐいぐい進めようとしていた記憶があります(笑)

というのは、あらゆるかゆみ対策を講じてでも、どうしても食べさせたかったんです。

知ると食べさせたくなる!長芋の薬膳的効能とは?

アレルギーのリスクが頭をかすめる食材の中でも、離乳食開始して3か月という早めのスタートでぐいぐい始めたかったのには理由がありました。

味:甘
(甘味は赤ちゃんが最も好む味で、味自体が気を補って元気にする効能を持ちます。イモ類などでんぷん質が多い食材はたいがい「甘」なことが多いです。)

性質:平
(体を温めもさましもしないので、どんな体質でも食べることができます。)

帰経:脾肺腎
(消化吸収機能(脾)が未熟で、アレルギーや皮膚トラブルなど、皮膚や呼吸器系(肺)が弱い状態で、成長発育発達(腎)途上な赤ちゃんにとって、この3つの部分にアプローチできるのは最強です!)

効能:健脾 補気 滋陰 潤肺 益精 固腎 
(気を補う力が強く、胃腸を元気にしつつ、肺を潤わせて潤いをチャージして、体からエネルギーが漏れ出ないようにがっちりとキープしながら成長発育発達を助ける、という働きです。3つの臓器にアプローチできるので、それぞれの臓器をフォローするような働きになっていますね!)

また長芋は「山薬さんやく」または「准山わいさん」という生薬名があり、滋養強壮によい漢方薬に入っていたりします。もちろん、本場のお粥などにもよく入っています(これぞ薬膳粥!)。

消化不良や胃腸が弱いことで起こる水様便などの改善によく使われ、とにかく体が虚弱な状態を改善できる超優秀食材なわけです。

ちなみにただただ長芋をゆでただけのゆで汁は「一味薯蕷飲いちみしょよいん」といって体力が弱っているときの咳に使われたりする漢方薬としての扱いもあるほどなのです。

とにかく、赤ちゃんの弱点を完璧に埋めてくれるうれしい効能がそろい踏みであることが薬膳の世界で生きている(?)私にとってはめちゃくちゃ魅力的だったんですね(笑)

離乳食期にチャレンジする、アレルギーの有無が心配な食材の中には、「アレルギーがないとわかればそれでいいもの」と「アレルギーがないとわかれば積極的に使いたいもの」があると考えています。

例えば、小麦や乳製品は前者、長芋やごまなどが後者のイメージ。

もともとアレルギー体質だった私が子の長芋が大好きなのは、きっと体が欲していたのだろうな、と思っています。

そして、アレルギーを持つ両親から生まれた息子もまた、アレルギーになってほしくない一心で、体をフォローしながら強くしてくれる長芋をどうにかこうにか食べてほしい、好きになってもらいたい!と思ったわけです。

ちなみに、長芋とともに気になるのが粘りの強い山芋。

粘りが強い方がなんとなく効能が高そう、と感じませんか?

長芋と山芋の使い分けについても少し掘り下げておきましょう!

長芋と山芋?使い分けは?赤ちゃん向けなのはどれ?

長芋といえばスーパーでもよく見かけてたくさん売っているイメージ。
かたや山芋といえば道の駅や、山間のおそばがおいしいところで見かけるイメージ(私は)。自然薯とか、大和芋と呼ばれたりもしますね。
高尾山のとろろそばとか、丹波の大和芋とか、想像しただけで食べたくなります(笑)

私は長芋と山芋どっちも「やまいも」って言っちゃうんですけどね。

生薬で使うのは「長芋」

粘りが強くていかにも精がつきそうな自然薯の方が、漢方薬になってそうなんですが、生薬で「山薬」として使われるのは意外にも長芋の方なんです。

手前の白いのが山薬。

じゃあ、粘りの強いのはだめなのか?!っていうとそういうことではなく、

スーパーでお手軽に買えるさらっと扱いやすい長芋で十分効能が期待できる、ということです。
赤ちゃんの離乳食に使うにはさらりと使える長芋でいい!というわけですね!

ちなみに、長芋には春と秋の2回旬があります。
秋にできた長芋をすぐに収穫するパターンと、春までそのままにして寒い土の中で追熟させたものを収穫するパターンがあります。

さつまいも堀りを体験したことがある方はわかるかもしれないのですが、芋類は収穫後、しばらく追熟することでいい具合に水分が抜け、またでんぷん質が糖質に変化するので、コクとうまみが増します。

あっさりとみずみずしさを感じる秋の長芋(新じゃがとかに近いイメージですよね!)と、寒い冬を乗り越えて粘りとうまみがパワーアップした力強い春の長芋は(赤ちゃんには食べることができませんが)生で食べると違いがはっきり分かって面白いです。


秋が旬で出回る長芋は皮も薄く、みずみずしくてあくが少ないので、離乳食で使うなら、秋の長芋からスタートがいいかもしれません。

イモ類の中で唯一生で食べることができる=思い立ったらすぐパパっと使うことができる食材なので、旬によって変わる味わいを堪能できる「生」で食べられるのも楽しみになりますね!
(でも、急がず、焦らずですよ~!)

ここまでのお話で、赤ちゃんの離乳食に使うなら、
粘りの強い山芋ではなく長芋で十分で、さらに、あくが少なくみずみずしい秋に旬を迎えるものを選ぶのがベスト!という感じになってきましたね。

ところで、冒頭でお話しした「ねばり」について覚えていますか?

なんと、長芋は食感によってほしい効能を変えることができるのです。

食感で変わる?長芋の効能!

結論から言うと、トロトロ粘りを活かした食感では体を潤わせる効能がメイン、ホクホクまったりとした食感では気を補う効能がメインになります。

よく、離乳食期の長芋の調理法として、

「皮をむいて酢水につけてアクを抜いたら、すりおろして加熱する」

というのを見かけます。

(完了期になると、すりおろした生地を焼いてお好み焼き風の食べ方も書かれていたりしますね。)

私も、初めての長芋離乳食を作る時は真面目にその通り作ったわけです。

厚めに皮をむいて、酢水にさらして、それをまた一度洗って、そしてすりおろして、火にかけた水に投入…

ところがです。この方法、意外と滑らかにならないんですよ。。

しかも、しっかりと火を入れて、かゆみになるような原因をしっかりと断っておきたい一心でとろろ汁を念入りに加熱していると、結構あくがわいてくるし、沸いたことによってとろろが鍋肌にへばりついて散らかるし、まぁまぁ惨劇です(笑)

それもそのはず、とろろのすり流し汁を想像してみてください。

スープ自体にとろみはつきますが、長芋はつぶつぶな感じは残ったままですよね。

離乳食後期には、柔らかいけれどある程度形のあるものを食べられるようになってはいるので、この方法で間違い!というわけではないんですが、私の求めていたポタージュ状のものにはならない、っていう感じでした。
そして、とろみが邪魔をしてしっかり火入れできているかが確認しづらいな、という問題点も。。

別の日に長芋を蒸したものをマッシュしてみるとどうでしょう。

ジャガイモで作るポテトサラダよりも滑らかで、見た目も白くてきれいなものができました。

それをお出汁で伸ばせば、まろやかなポタージュができるではありませんか。

そうそう!これこれ!私が求めてたやつはこっち!!

その時に、この長芋の食感による効能の違いを思い出しました。

赤ちゃんのうちはとにかく消化吸収の未熟部分をフォローしながら、体の土台となるパワーをつけていくという方針がメインになります。

そういった意味で、離乳食期の長芋はホクホクで食べた方が、赤ちゃんの身体のサポートになる!というわけです。

さらに、ホクホクになった長芋はどこからどう見てもしっかり火が通っていて、粘りも少なくなるので、かゆみが起こるリスクも軽減されるように感じます。

すりおろしてとろろを作って、フライパンで焼く方法も、中までしっかり火入れしにくいこと(むしろ半生な感じがおいしかったりしますもんね)と、火が入ってもトロトロの風合いは損なわれないので、アレルギーの懸念があるうちは丸ごとゆでるか蒸すかしたものを滑らかにつぶすのが一番良いのではないかな、と思います。

少し慣れてきたら、ゆであがった長芋を輪切りにして表面を軽く焼くと手づかみ食べで手がかゆくなるリスクも軽減できると思います。

ネバネバ長芋の注意点

ネバネバの食材は精がつくし、元気になる感じがして確かにいいですし、離乳食期から、この粘りを活かしてゆで汁やごく少量をすり流したものをあえてスープのとろみづけとして使うのもいい方法です!

しかし、ネバネバは強すぎるとかえって消化に悪いということも言えます。

想像してみてください。ぬめりのつよいものを触った手って、ぬるぬるが取れるまでに結構洗い流さないといけないことないですか?

お腹の中でも同じことが起こります。

元気がない時やまだ消化吸収が未熟な赤ちゃんの場合、ネバネバになり過ぎないようにネバネバ食材を取る、というなんだか禅問答のような(笑)いい塩梅を選択するのがとても大事。

そういった意味でも、あっさりの秋収穫の、山芋じゃなく長芋ってベストなのかもしれませんね。

長芋の生はいつから?生へ移行するコツ

かゆみやアクやアレルギーの原因から消化への負担など、赤ちゃんにとってはネガティブなものも多いネバネバ成分ですが、生の長芋には消化酵素も含まれていて、消化を助ける働きもあり、そのぬめり成分は体の中から余分なものを排出してくれるデトックスの効果もあります。

では、生の長芋はいつから始めればよいのでしょう?
BABYの薬膳的には長芋の生食は急がなくてもよい、と思っています。

長芋を食べても赤くなったり、かゆみが出ないことを確認して、離乳食完了後、少しずつ、といったところですが、初めから生をいきなり、ではなく、加熱度合いを少しずつ緩めていく方法がいいと思います。

先ほど出てきた、とろろでつくったお好み焼きやグラタンのようなものから始めて、温かいお汁にとろろを解きいれたすりながしにすすんで、最後にとろろそのものを楽しむ、といった具合です。

ちなみに息子はすり流しデビューをしたのは3歳になってから。生に至っては4歳に近づいている今でもまだがっつりは食べていないです。(山かけうどんのとろろがついてしまったうどん、とかそんな感じの状態では食べています。)

アレルギーリスクを極力回避しつつ、最大限の効能を取っていきたいですね!

まとめ

いかがだったでしょうか?

・長芋はしっかり加熱で離乳食後期以降

・水分が多くあくが少ない秋に旬を迎える長芋がデビューのチャンス

・ゆでたり蒸したりしてホクホクした食感→気を補う

・トロトロネバネバの食感→潤いを補う

・生食は焦らず離乳食完了してから、徐々に加熱度合いをゆるめて様子を見る

ちなみにお祝い事の紅白饅頭でよくある「薯蕷饅頭」や鹿児島の銘菓「かるかん」は生地に長芋が使われますよね。

それを応用して、蒸しパンなどに入れるのもおすすめですよ!

水を加えれば簡単にとろろが作れるような、長芋のパウダーなども販売されています。とろろとしてだけではなく、粉もんや団子系のつなぎにも使えて簡単に効能パワーアップできるのでお勧めです!

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