離乳食の枝豆!茹でる以外の調理法とは?

豆・穀類

少し暑くなってくるとスーパーで出回り始める枝豆。

冷凍やお惣菜コーナーには年中ありますが、やっぱり旬のゆでたて枝豆ってめちゃくちゃおいしいですよね。

ビールのお供、という大人の面もありますが、一方でずんだ餅など和菓子にも使われていたりして、大人から子供まで、ご飯のおかずからデザートまで幅広く老男若女問わず好きなお野菜の一つなんじゃないかな、と思います。

でも枝豆っておいしいけれど枝付きで売ってると処理が面倒だったり、

ゆでるときに大きなお鍋にたっぷりの水を沸かして(たっぷりのお湯を沸かすだけでもまぁまぁ時間かかるし)塩もたくさん使うでしょ?

時間もかかるしたっぷりのお湯を沸かして労力も使う。

とか言っていると、手間や時間がかかる離乳食づくりに使う食材としては、とてもじゃないけれどふさわしくない気がしてしまいます。

けれど、枝豆って赤ちゃんにとって是非食べて取り入れてほしい効能をたくさん持っているスーパーフードなのです!

私はこの枝豆の効果を知って、なんと枝豆をタンパク質の最初の1種類目にまで選んでしまったくらいですからね!(笑)

今回はこんな枝豆を大きなお鍋にお湯を沸かさずともおいしく栄養価もたっぷりで食べられる調理法と、是非赤ちゃんからママまで食べてほしい効能について栄養学的な面と薬膳的な面からしっかり掘り下げていきます!

離乳食の枝豆はいつから?薬膳的効能もご紹介!

枝豆は離乳食中期から

枝豆は長時間茹でても柔らかくなるのに限界があり、滑らかにつぶすのが難しい食材のため、離乳食では中期から開始することが推奨されています。

離乳食初期 離乳食中期 離乳食後期 離乳食完了期

また、調理法としてもしっかりゆでて薄皮をむき、離乳食の進行度合いに合わせてすりつぶしたり、刻んだりします。

豆のまま与えるのはある程度噛めるようになった1歳半以降、幼児食期になってから。
また念のため喉につかえないように、食べている時はそばで見守る、という注意もあったりします。

ちなみに息子は8か月から離乳食を開始したこともあり、記念すべき最初のタンパク質を枝豆にしました。

めちゃレアケースですけどね!

しっかりゆでて皮をむいて、極限まですりつぶしたものをお粥と混ぜてあげていました。

イメージは「ずんだ」ですね(笑)

時期としては離乳食初期から始めたことになるんですが、本来8か月というのは離乳食中期にあたる時期であることと、息子の場合は歯が生えていたこと、そして枝豆の旬真っ盛りの7月だったことから、枝豆の開始時期が早めだったわけなんですが、条件が一つでも抜けていたらきっと無難に豆腐から始めていたと思います。

暑くなってくるシーズンに離乳食を進めていかれる方はすこーしだけ、頭の片隅に選択肢を残しておいてもいいかもしれません。

では、なぜ無難に豆腐に行かずに枝豆にしたかったのか、そのわけは薬膳的効能にあります!

枝豆の薬膳的効能は?

味:甘 
(甘味は赤ちゃんが最も好む味で、味自体が気を補って元気にする効能を持ちます。)

性質:平
(体を温めも冷ましもしないので、体調や季節気候を問わずチャレンジできる食材の一つです。)

帰経:脾胃腎
(赤ちゃんにとってまだ未熟な消化吸収機能のサポートと、成長発育と水分代謝にかかわる腎というところにアプローチできる食材です。まさに赤ちゃんのためにあるような食材!)

効能:健脾 補気 補血 利湿 補腎
(お腹を元気にして、体のエネルギーやスタミナになる気や血や腎を補って、水分代謝もよくしてくれるうれしい効能をたくさん持っています。)

基本的に豆類や芋類はそこから芽が出る食材でエネルギーチャージに向く食材です。
中でも豆類は水分代謝までアプローチが可能なのでアレルギーの心配がクリアされれば少しずつ摂っていきたい食材です。

しかし豆類の難点はタンパク質が豊富なため他の芋類などに比べると消化が難しいところ。
それで基本的にはすりつぶして絞って固める、という工程を経た豆腐がファーストチョイスになるのですが、豆腐は体を冷やす食材なんですよね。

豆腐についてはこちらを参考にしてください!

離乳食の豆腐の選び方!おいしいお豆腐ほど怖いワケ
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息子は暑い季節に離乳食を開始したので多少からだを冷やす食材があってもOKではあったのですが、せっかく旬の枝豆を食べられる条件(少し歯があることや8か月ではあったこと)がそろっている!というのであれば!

身体を極力冷やさずにチャレンジできる枝豆いってみよう!

ということで枝豆のチョイスに至ったわけなんです。

ちなみに、枝豆って、大豆の未成熟時期の豆なんですが、野菜なんだか、タンパク質なんだかどっちなの?って感じしませんか?

そんなわけでもう少し枝豆のすごさを掘り下げます。

枝豆の栄養がすごい!それなのに離乳食であまり食べられない理由

枝豆は緑黄色野菜です!

枝豆は、大豆を未成熟の状態で収穫したものですが、大豆のくせに緑黄色野菜に分類されます。
(でも、離乳食では豆であることには変わりないのでタンパク質に分類されます。)

緑黄色野菜といわれるだけあり、βカロテンビタミンCなど、成熟した大豆にはない成分も豊富に含まれ、さらに産前産後のママにもうれしい鉄分葉酸まで含まれたとんでもなくすごいお野菜なんです。

もちろん、大豆なのでタンパク質やカリウムも豊富な「畑の肉」でもあります。

野菜と豆のいいとこどりなまさにハイブリッド野菜!

なのに世間でそんなに体にいいイメージがないのはなぜでしょう?

それは多分これにあると思います。

枝豆はビールのおつまみの位置づけが強い

枝豆といえばビール!というイメージが、離乳食に積極的に使うイメージを遠ざけている気がします。

ちょっと塩をきかせた枝豆をおつまみにしながら飲むビールはサイコー!っていうイメージありますよね。
(イメージだけでなく、ほんとにおいしいんですし、薬膳的にもお酒の毒を分解してくれるので、おつまみには是非枝豆を選んでほしいのですが(笑))

ビールに合わせなくても、普通に枝豆をゆでるときって意外と結構な量のお塩を使います。

ちなみに、ゆでるときはさやの両サイドをカットしておくと味が良く染みておいしくなります。

小学生の頃はよく枝つきの枝豆をはさみでカットするお手伝いをしたものです。

さらに枝豆をゆでるお手伝いもしたときに、塩をちょっと入れると

「まだまだ!もっといれて!」

と母から指示され、え、そんなにお塩入れるの??と小学生ながらに衝撃を受けた思い出があります。

でもあんなにお塩入れたのに、思いの他しょっぱくならないんだ!と枝豆をつまみながらさらに衝撃を受けていました。

最近は洗った枝豆を多めのお塩で塩もみしてしばらくおいて、そのままゆでるというスタイルが定番になりましたが、このように枝豆は塩を使わなければ食べられる状態にならない!と思い込んでいる方が、意外に多い気がするんです。

でも安心してください!枝豆は塩なしでも茹でられますよ

そっか!枝豆って塩ゆでじゃなくて大丈夫なんだ!

…と分かっても、まだ二の足を踏むのがこの理由です。

ゆで時間を長くしても柔らかくならない

離乳食に使う枝豆は、大人が3~5分くらいで茹でるのに対して、離乳食用の場合、10分くらい茹でます。

10分ゆでても、普通の大豆の様に滑らかにつぶれるというよりかはごりっとする感じなので、裏ごししようとしてもうまくいきにくく、私の経験ではすり鉢が一番つぶしやすかったです。

さすが(熟した大豆に比べて)若いもんは思うようになってくれへんなぁ~!という感じです(笑)

しかも、枝豆は5分以上ゆでると、多少柔らかくなるものの、うまみ成分のアミノ酸が流れ出しやすくなるといわれています。

頑張ってゆでてもたいして柔らかくならないわ、栄養素は流れていくわで、もう枝豆は普通に食べれるようになるまで後回しでもいいんじゃないか…と思えてきますよね。

そこで、素敵な調理法があったんです♡

離乳食の枝豆!茹でる以外の調理法とは??

枝豆は茹でるしかない!と思い込んでいるあなた!

実は枝豆の調理法には茹でる以外に蒸す方法と焼く方法があるのです!

枝豆をゆでるときは大きめのお鍋にたっぷりのお湯を沸かして、たっぷりのお塩を使う…と思っていると、茹でることすらハードルが高く感じてしまう方に朗報ですよね!

離乳食におすすめな枝豆の調理方法は「蒸す」

焼く方法は食感がしっかり出てこれはこれでおいしいのですが、離乳食に使う場合は、ふっくらほくほくに仕上がってほしいので、蒸す調理法がおススメです。

枝豆を洗って、鍋底の枝豆だけが水でかぶっているくらいのお水を入れて蓋をして10分蒸します。(お鍋の材質によっても少し時間が変わるので一つ食べてみて調節してみてください。)

栄養分が流れ出ず、甘味がギュッと凝縮する感じでとってもおいしいですよ!

蒸すのも焼くのも面倒!っていう時は、スーパーのお総菜コーナーや冷凍食品の枝豆を使うのも一つですが、塩分や、添加物のチェックはお忘れなく!!

焼き枝豆は幼児食になってから

枝豆の調理法のもう一つ「焼く」はフライパンで蒸し焼きにするイメージです。

さやに軽く焼き目が付く仕上がりになるんですが、こちらは水分をより使わないので豆の味が濃厚ではありますが、わりとしっかりとした食感です。大人ならこっちはハマるかもしれません(笑)私は好きです。

こちらの調理法は離乳食期は難しいですが、しっかり噛めるようになる幼児食期になったら一度試してみてくださいね!

枝豆と食材との組み合わせ

枝豆は癖がなく、彩りもきれいなので基本的にはどんなものにも合います。

中でも薬膳的効能的に相性が良いお気に入りの組み合わせをご紹介します。

枝豆×かぼちゃ

お腹を温めて水はけを良くしてくれるかぼちゃとの組み合わせは彩りも薬効も素敵な組み合わせです。

写真ではマッシュした南瓜を混ぜたお粥に枝豆をトッピングしています。

マッシュしたかぼちゃにいれたかぼちゃサラダや、それを軽く焼いたお焼きにしてもおいしいですね。

枝豆×トマト

夏の暑い日は日差しで受けたダメージを修復するビタミンCを摂れて、胃腸を整える組み合わせとしてトマトと枝豆を良く組み合わせていました。

おだしで和風にしても、玉ねぎなどと一緒に洋風にしても合います!

枝豆×鶏肉

気を補う鶏と気を補う豆類の組み合わせです。鉄板ですよね!
黒い粒粒はシソです。(ゆかり的なものを調味料代わりに入れてそぼろにしたものです。)

どちらもタンパク質ですが、動物性と植物性なので、動物性単体で食べるよりも胃腸への負担が軽くなります。

またそれだけでなく、彩りやカサマシの効果もあるので是非やってみてください!

まとめ

ここまでをまとめてみましょう。

 

・枝豆は離乳食中期から。はじめはゆでて薄皮を取り除いてしっかりすりつぶしたものから開始する。

・枝豆は緑黄色野菜とタンパク質のいいところどりをする。薬膳的にも赤ちゃんの成長発育におすすめの効能をたくさん持っている!

・枝豆は茹でるより蒸すと栄養価もおいしさもUPする。

 

いかがだったでしょうか?

大人も子供も楽しめる枝豆、是非取り入れてみてくださいね!

あ、でも枝豆は大豆の一種です。大豆アレルギーがある場合は気を付けてくださいね。

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  1. […] […]

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