野菜の農薬の落とし方!離乳食で安心安全に野菜を使うためのポイント!

果物

あなたは普段食べているお野菜の農薬って気にされますか?

大人の分は良いとしても(いや、よくはないんですが)、赤ちゃんに食べさせるとなると、少し気になってきますよね。

赤ちゃんは消化吸収が未熟なので出来るだけ負担のかからないように、少しでも有害な物質は避けられるなら避けたい、と思っているママも多いのではないでしょうか。

そうはいっても、お野菜の農薬について調べていると、

・殆どの農薬は水溶性のため、雨や、出荷時の洗浄でほとんど落ちている。

・食べ物に使う薬だから、人間に害が出ない量が厳格に決まっている。そんなことを言えば食塩だって一気に摂り過ぎたら死ぬし、蜂蜜に含まれているボツリヌス毒素はさらに危険だ。

・人間には代謝機能が備わっていて、たとえ体内に取り込まれたとしても、適切な処理をされて体外へ排出されるから大丈夫。

と、こんな具合で、なんだか論点がすり替えられていたり、「まぁそんなに気にしなくても大丈夫ですよ」感が出ていたりする文献が多い気がします。

とはいえ、日本では綺麗なお野菜でないと売れない風潮があり、スーパーで売られているお野菜のほとんどは虫食いの穴一つない綺麗な葉物野菜がほとんど。

無農薬などの特別な表記がない限りは、農薬はぼぼほぼ使われていると言って過言ではないと思います。

無農薬のお野菜も野菜の宅配サービスなどで手に入れることが出来ますが、毎日の事となると、スーパーでもお野菜、買うこともありますよね。

赤ちゃんがいる家庭では、スーパーを何軒も回って納得のいくお野菜を探すのも大変ですし、今ほしい!と思った時にスーパーで買うお野菜を安全に食べるにはどうすればいいのか?気になると思うのです。

そこで、今回は離乳食でよく使われるお野菜を中心にどれくらい農薬を意識するのか、落とし方も交えてお話ししたいと思います!

これを読んで、安心してお野菜を使えるようになっていただけたらと思います!

それでは早速行ってみましょう!

残留農薬の落とし方、取り除き方のキホン

残留農薬は

水溶性→洗ったり茹でたりして落とす

脂溶性→皮をむいて取り除く

が基本です。

離乳食の場合、生で使うことが少ないので、基本的には良く洗って茹でて皮をむく工程は入ってくると思います。

いつも通りの処理を丁寧にしていただければOKなのですが、意識してするといつもより少しだけしっかり洗ったりすることになるし、ザーっと洗ってぱっぱ、みたいな感じで使っている方は少しだけ丁寧に、という感じですね。

また、汚れが落としにくい部分は農薬も残りやすいと考えるので、

・トマトやりんごなどのヘタの入りくんでいる部分

・土が残っていることが多い葉物野菜の根元部分

・ねぎやセロリなど茎に分岐があるものの分岐部分

などはあらかじめ取り除いてから調理を始めると安心ですね。

(まぁ、基本的に上記の部分は離乳食では使わない部位が多いですが)

また根菜類は本来は皮の下ギリギリが栄養が豊富な部位ですが、同時に繊維質が多くてうらごしやすりおろしに向かない部位でもあるので、高級割烹さながら、厚めに剥いてしまうのが手っ取り早いです(笑)

離乳食でよく使う野菜の農薬の落とし方

農薬の落とし方は何種類かありますが大きく分けて5つあります。

①対象部位を取り除く

②流水でよく洗う(こすり洗いなど)

③茹でる

④酢・塩・重曹を使う

⑤食品用洗剤を使う

離乳食期の赤ちゃんには特に上の3つがメインになるかな、と思います。

では、ここからよく使うお野菜の農薬をどうやって落とすかをまとめていきましょう!

葉物野菜

キャベツ・レタス・白菜

固い外葉を2,3枚剥いてしっかり水洗いしましょう。

キャベツがすごく水をはじくのは農薬ではなく、キャベツから出たブルームという保護ワックスです。食べても害はありませんが味のしみこみが悪くなるのでしっかり洗うことをお勧めします。

詳しくはこちらにも書いています。

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ほうれん草・小松菜など

茎も葉も柔らかい葉物野菜類は農薬がしみ込みやすいです。流水で5分洗ってからたっぷりのお湯でゆでて、水にさらすと落ちてくれます。

ただビタミン類も流れ出てしまうので、農薬が使われていないものを買う選択肢もあるといいですね。

ちなみに、茎部分が細く、背丈の長めのほうれん草は農薬を使ったものの特徴になります。

ずんぐりむっくり、茎もしっかりした露地野菜があれば買ってみてくださいね。

ブロッコリー

ブロッコリーは比較的農薬が少ないお野菜ですが、キャベツと同じようにブルームがあって水をはじくことと、詰まっている花蕾の部分に虫やごみが混ざることが多いです。

水を張ったボウルに花蕾をつっこんでしばらく沈めておいた後に、水の中でふり洗いすると落とせます。

根菜類

にんじん・かぶ・大根

皮の下に溜まりやすいのでたわしでこすり洗いした後に、皮をむいて使います。

そこが一番栄養あるとこなのに~~。と思いながら。

これ以上栄養を失わないためには向いた後は蒸すのがおススメです。

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じゃがいも・さつまいも

イモ類は比較的農薬の浸透がすくないので流水でしっかりこすり洗いして皮をむけばOKです。

じゃがいもは芽を取るのをお忘れなく!

かぼちゃ

輸入かぼちゃは農薬の量が少し多めなので、国産を購入して、まずしっかりたわしでごしごし洗いをしてから沸騰したお湯で1~2分ゆでればOKです。

こちらにも詳しく書いています。

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実野菜

トマト

トマトは虫が付きやすく農薬量が割と多いお野菜の一つです。

トマトの皮は噛み切りにくいのでいずれにしても離乳食期は湯むきがベストです。

お知りに十字に切り込みを入れて、沸騰したおゆで15秒ほどくぐらせて冷水にとり、皮をベロンと取り除きましょう。

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オクラ

BABY薬膳でおすすめしている胃腸にやさしいオクラも割と農薬が多めの野菜です。

大人は生でも食べられますが、ネットごと30秒流水でしっかり洗った後、たっぷりのお湯で2分茹でましょう。

ピーマン・パプリカ

苦味があるので離乳食期に積極的に使うことは少ないかもしれませんが、ピーマンやパプリカは意外に虫が付きやすく、農薬が多めなお野菜の一つです。

流水でしっかり洗った後、熱湯で1分かためにゆでこぼしてから使いましょう。

 

果物

りんご

無農薬のりんごは「奇跡のリンゴ」なんて呼ばれたりしますよね。

国産のリンゴに使われる農薬は水溶性が多いため、茎の部分は特に念入りに流水で丁寧に洗っておけば大丈夫ですが、心配な場合は胡瓜の様に塩をつけてこすり洗いするとより落ちやすくなります。

りんごについてはこちらもどうぞ!

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バナナ

バナナは皮部分の先部分に溜まりやすいと言われていますね。

有機栽培のバナナが安心ですが、どんなものでも私は皮を洗って、上下1センチはカットしてから食べてもらうようにしています。

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キウイ

キウイは比較的農薬が少ないフルーツですが輸入物には輸送にかかるリスクのため、多少使われていることが多いです。

スポンジを使って流水でやさしくこすり洗いすることで落とすことができます。

ちなみに無農薬のキウイは皮ごと食べられます。

離乳食が終わったらチャレンジしてみてくださいね。

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いちご

いちごは農薬が多い果物で有名です。

残留農薬の多い物ランキングの常連ですが、イチゴには精神を安定させたり、血を増やす効能があってアレルギーがなければ食べたい果物でもあります。

流水洗いが基本ではありますが、それでもなかなか落ちにくいのがクセモノ。

安心に食べるには、ボウルに小さじ1杯の重層を溶かした水で30秒ほど洗ってから水洗いするといいですよ。

重曹につけすぎるとビタミンも流れてしまうので気を付けてくださいね。

さらにいちごにはホタテ貝由来の野菜洗剤などもかなり有効です!

 

 

農薬が気になるお野菜を使う場合、ゆで汁なども捨てましょう。

せっかく野菜のエキスが出ていてもったいない~~のですが、農薬汁を飲むわけにはいかないですもんね。

薬膳には「一物全体(いちもつぜんたい)」といって、全部丸ごと食べることが養生に良いとする考え方があります。人間が自然界の一部という考え方から、植物1つ1つも一部分ではなく、全体丸ごと食べることがバランスが良いとされるからです。

農薬の事を考えると、あれこれ取り除いて一部しか食べられない…となってしまうので、皮まで安心して食べられるものが手に入った時には是非、丸ごと使って調理していただけたらと思います。

私は無農薬のお野菜はこちらで購入しています!

 

ちなみに有機野菜についてはこちらにも詳しく書いております!

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ここまでご紹介したように、離乳食期には気になる部位を取り除いて茹でる調理法は無難に安心です。

ですが、離乳食を進めていくと、果物を皮切りに少しずつ生で食べる機会も増えてくると思います。そうなってくると、安全に食べられるのは良いものを買わないとな…と思っているあなた!

実は最近注目されているテクニックがあるんです。

それが「50度洗い」です。

50度洗いはその名の通り、お野菜を(お肉やお魚にも使えます)50度で洗う方法なのですが、これが、農薬だけでなく、雑菌を取り除くことが出来るだけでなく、アクが取り除かれてうまみも数倍アップする素敵な手法です。

葉物野菜で15秒ほど、根菜類は大きさに合わせて3~6分、果物は2~3分つけた後、しっかり水気を切るだけです。

私も半信半疑でしたが、確かに野菜がしゃっきりしていました!

お湯さえあれば出来るので一度お試しくださいね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

・皮の下ギリギリに栄養が多く含まれていたり、皮に栄養があったりするので、本来は皮ごと使いたいが、スーパーで購入する場合はしっかり剥いたり、ゆでたりして除去していくのがおススメ。

・茹でるとほぼ農薬は除去できるが、ゆですぎると栄養も流れ出てしまうのでゆですぎには注意。

・心にゆとりがあればすべての調理に2~3分ゆでこぼしてから蒸すなどの処理を入れると良い。

・50度洗いは余分なものを除去してうま味のアップするテクニックの一つ。

スーパーのお野菜は買えないとならずに、処理の方法をうまく活用しながら離乳食づくりにお役立てください♪

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