離乳食のだしはいつから?無理なく続けて舌を育てよう!

調味料

あなたは離乳食っておいしいな!と思ったことがありますか?

食材を茹でてつぶしただけの離乳食は、大人にとってはつまみ食いしたくなるような食べ物とはお世辞にも言いにくいですよね。

(ポテトのマッシュくらいならかろうじていけるかな?(笑))

ではおいしい離乳食って何でしょう?

最近、少子化が進んで子供の数は減っているのに、こだわりの離乳食をつくるメーカーさんは増えているそうです。

こだわり離乳食のサイトを覗いてみると、ママから寄せられた口コミ欄には

「おいしそうなにおいがしてパクパク食べてくれました」

とか

「いいにおいで大人もついなめてみたくなりました」

なんて書いてあるものを目にします。

 

スーパーやドラッグストアで買える安価なベビーフードは、〇〇エキスなどで調味されたものが多いからか、確かにあまりおいしそうなにおいがしないんですよね。

食べてみても大人が病気だったら食べられそうな濃さ(笑)

味付けの濃さでごまかされて食べちゃう子も多いですが、不自然な味を嫌がる子も同じくらいいるそうです。

しかも安価なベビーフードに使われている野菜や魚肉類は普通廃棄するような部分が使われていることもあると聞いて衝撃を受けたことがあります。

 

となると、やっぱり素材が見える状態から調理した安心安全なもので、離乳食を用意してあげたいな!

となってきます。

そんなこんなで、こだわり離乳食のメーカーさんのように、無添加でありながらおいしいと思える離乳食を作ってみたい!

 

じゃあおいしそうな離乳食の決め手になるものってなにかな?

となりますよね。

 

その答えはズバリ

「だし」

なんです。

こだわっているメーカーさんが一番こだわっているのは「おだし」であることが多いです。

北海道のどこそこでとれた最上級の利尻昆布を使用しています!

とか

鹿児島のどこそこでとれたこだわりの鰹節が・・・

とか絶対書いてあります(笑)

塩分などの調味料でごまかしがきかない離乳食はいわばだしがおいしいのカギを握っているといっても過言ではありません。

このだしをうまく活用した離乳食、ハードルが高そうで、意外とそうでもないんです。

今回は大人でも味見をしたくなるようなおいしい離乳食に欠かせない「だし」の取り方や離乳食期に合わせた薬膳的な選び方、そして少しの手間を惜しまずだしを取ってほしいその心を、

実はだしソムリエの資格も持っている私がアツく説明していきますね!

 

離乳食のだしはいつから?素材ごとの効能と開始時期は?

赤ちゃんのおだしは離乳食初期から使うことが出来ます。

さすがに初めから大人がおいしいなー!だしが効いてるなー!という濃さのお出汁を準備する方はいらっしゃらないと思いますが、

主に離乳食期に使うだしは

・こんぶだし
・野菜だし
・かつおだし
・煮干しだし(いりこだし)

の4つが主力メンバーかな、と思います。

離乳食期から使えるおだしといえば他にも椎茸だしなどもあるのですが、ぶっちゃけ、干ししいたけって家にあります??

仮にあったとしても、ずいぶん昔にいただいた立派などんこ椎茸が乾物の棚に眠ってる…って感じが多いと思うんですよね(笑)

さすがにいつぞやの干し椎茸を赤ちゃんのお出汁に使うのは気が引けると思うので、ハードルが高いという点で一旦除外しました。

話は元に戻って、この主力4つのお出汁も特徴を知るとそれぞれ離乳食の進行具合によって向き不向きがあることがわかります。

それぞれのそれぞれの特徴を薬膳的な効果も交えてご説明していきますね。

・昆布だし

 

昆布だしは離乳食初期から使えるおだしです。

昆布は薬膳的には「化痰(けたん)」といって、体にたまった余分なものを体外に出してくれる、いわば「おそうじ食材」

赤ちゃんは大人と違ってもともと溜まっている余分なものはほとんどないですが、離乳食が始まって、慣れない食事で消化吸収能力も低いため、日々のリセットができる、という意味ではとてもありがたい食材です。

また、昆布にはうまみ成分のグルタミン酸が含まれていますよね。

(昆布の表面が粉っぽいのは昆布のうまみ成分なので洗い流さないようにしてくださいね!)

このグルタミン酸、なんと母乳にも含まれているんです。

ということは少しでも母乳を飲んでいる赤ちゃんなら、お!これはママの味!となるかもしれないわけですね。

ママの味に近い!ということからも、離乳食初期のおっぱいからの移行時期にとても馴染みやすいおだしといえます。

とはいえ、離乳食の初期は食べにくい食材をチョイスする頻度も少ないですし、素材そのものの味を十分堪能したい時期なので、無理に使わなくてもOKかな?と思っています。

離乳食の準備だけでも大変な中、お出汁まで別で準備するのも手間ですしね。無理は禁物です。

私は離乳食初期の頃はまだ蒸したりゆでたりしたものをつぶしただけの素材そのものを味わってもらっていて、市販のベビーフードを選ぶときだけ、昆布だしが使われているものを試していましたよ。

・野菜だし

少し前から「ベジブロス」という名前ではやりだした野菜だし。

大人はくず野菜や捨てる皮などからとることが多いですが、赤ちゃんの野菜だしはじっくり茹でた野菜の煮汁という感じです。

野菜だしで使うお野菜はチャレンジしたことがあるお野菜をいくつかまとめてじっくり茹でたら出来上がります。つまり、なんでもアリなわけですね。

何でもありとはいえ、野菜のチョイスは離乳食初期から使える人参、キャベツ、玉ねぎを基本に作ってみるのをお勧めします。

どれも薬膳的にお腹を元気にして気を補う食材です。

ゆであがったお野菜はつぶせば離乳食の一品になりますし、一度に数種類のお野菜の準備ができて効率的。さらにゆで汁で伸ばせば無駄がなくていい感じ!

玉ねぎが入っていることで洋風な味わいになります。

こんないいこと尽くしの玉ねぎですが、大人の生活習慣病をも改善出来る強い血液サラサラ効果は赤ちゃんには少し刺激が強いです。

じっくり火を通すことで甘味が出ておいしくなるので、赤ちゃんにとっては割と食べやすい食材ですが、食べさせ過ぎないように気を付けてくださいね。

・かつおだし

かつおだしは離乳食中期から使用できるおだしです。

なぜ中期からか、というとかつおぶしはかつおからできていて、赤身のお魚に分類されます。

薬膳的にはかつおは身体のエネルギーになる「気」や「血」を補う食材

大きいお魚なので、パワーがある、ということですね。

鰹節のいいところは動物性食品(動物性たんぱく質)なのに負担が少ない!というところです。
動物には必ず動物性の油脂が含まれます。お魚をさっとゆでたり、煮込んだりするとお魚特有の油が浮いてくるはずです。

ですが、鰹節はどうでしょう?

鰹節を使ったお出汁、油浮いてますか?浮いてないですよね?
これって結構すごいことだと思いませんか?

鰹節は作られる工程でいぶされたり、カビつけされたりしながら熟成されていきます。

カビのおかげで動物性のタンパク質がすでに分解されている食材なわけですね!!

消化吸収が未熟で特に油分はかなりの負担になる赤ちゃんにとって、脂肪分解処理済みな食材は大変ありがたい!さらにうまみもたっぷり含まれているとくりゃ!
使わない手はありません!

実際2歳の息子も鰹節には貴重なたんぱく質のひとつとしても、大変お世話になっております!

おだしでアレルギーが発症する子はかなり少ないといいますので、赤身のお魚を食べさせようかな、というタイミング…と思っておくといいですね。

・にぼし(いりこ)だし

煮干しのおだしは離乳食後期以降に適したおだしになります。

煮干しとは一度塩ゆでした魚を干したもの。

その名の通り、煮て、干したものです(笑)

つまり、煮て干してあったら全部煮干しなので、イワシでもあご(トビウオ)でものどくろでも(!)煮干しになるんですが、今回は一番ポピュラーないりこ(かたくちいわし)で説明しますね。

煮干しのポイントは塩ゆでされている、というところ。

他のだし食材より塩味があります。

また、青魚は、DHAやEPAといった魚の油が含まれていて、油分の処理能力が弱い赤ちゃんにはすこし負担があります。

そのため、離乳食も後期以降に推奨されている食材なわけですね。

塩味が腎臓に負担をかけて、油が胃腸に負担がかかるといわれると、そこまでして使わなくてもいいのでは…?と思ってしまうかもしれませんが、そんな少しのリスクを取ってでも摂りたい成分がたっぷり含まれているのです。

EPAやDHAは皆さんも一度は耳にしたことがあるかと思います。

不飽和脂肪酸とか、オメガ3とかいわれる油に分類されます。

健康志向の方なら意識されている方もいらっしゃるかもしれませんね。

オメガ3のオイルはアレルギーの予防や炎症改善、生活習慣病の予防、脳神経の活性化など、もう書き連ねるといいことばっかり(笑)

このDHAとかEPAというオメガ3脂肪酸が含まれているのは青魚だけなんですよ。

そして忘れてはならない薬膳的な効能も、「健脳」という頭を良くする効果と、「強筋骨」という骨や筋肉をしっかりさせる、という成長発育にうれしい効能がそろっているんです。

ということは、青魚はこれから赤ちゃんがアレルギーにならず、健康な体で、賢く成長してほしい!と願うママの思いを全部聞き入れてくれそうな食材なわけです。

サバやアジなどの青魚にチャレンジしだして、すこし味付けをしたいな!という感じになってきたら、お塩の代わりに煮干しを1本プラスしてみると、調味料要らずでおいしく仕上がります!

DHAやEPAは酸化しやすい油なので、少量ずつ購入して、冷凍保存がおススメですよ!

ここまでをまとめると

離乳食初期・・・昆布→野菜(消化を助けたり、胃腸の負担を軽くする)
離乳食中期・・・赤身の魚(体のエネルギーチャージ)
離乳食後期以降・・・青魚(成長発育を加速する)

こんなかんじですね!

ちょっとお出汁を使い分けてみようかな、という気になってきたでしょうか?

でもお出汁ってなんだか大変そう・・・つづけられるかな?

おいしくとるコツってあるの?

ということで、そんなお悩みを解決するべく、続きを書いていきますね。

離乳食のだしの取り方!大人との違いは?

せっかくならおいしいおだしを味わわせてあげたい。

でも大人のお出汁と離乳食で使うお出汁って違うんでしょ?

と思っていらっしゃる方も多いと思います。

私もそう思っていました。

離乳食で使うだしのベースは塩味のある煮干し以外、基本的に大人と同じと思っていただいてOKです!

大人はそこから塩や醤油などをプラスして使いますが、赤ちゃんはこれで完成形!

そこに味の濃さの差が生まれていくイメージなんです。

大人がすまし汁を作る時は昆布の量を倍にしたりすることで、昆布のだしがグッと効いてきたりします。

あとはだしパック(食塩や化学調味料の無添加のもの)などを使うとどうしてもはじめからフィルター越しにに出していく分、味が薄くなってしまう傾向にあります。

忙しい日はだしパックを使ってもいいと思いますが、できれば昆布なら昆布、鰹節なら鰹節そのものを購入してだしをひいてみてくださいね!

出汁ソムリエでもある私がおススメする作りやすい作り方をまとめておきましょう!

【昆布だし】

1Lに10gの昆布を水につけて20~40分(水出しは一晩)おき、火にかけて70℃で取り出す。

しっかりとしていて、艶があり、傷が少ないものが理想ですが、私はだし用の割れているお徳用なんかを愛用しています(笑)

【野菜だし】
・たまねぎ30g(6分の1玉くらい、綺麗だったら外の皮も入れてもOK)
・キャベツ大きめの葉1枚(食べなくてもいいですが固いところも是非!)
・人参 小さめ1本
・水 カップ2~3(お野菜が全部浸るくらい)
中火にかけて沸騰したら弱火にして蓋をして3~40分煮込んで煮汁を濾して完成。
茹でた野菜はつぶして使ってもOK!
【かつおだし】

1Lにつき20g(2%~3%)を入れて90℃で1分浸して濾す。
この時の鰹節はできれば本枯れ節(かつおのかれぶし)などの表記がある、しっかり熟成されたものを選びましょう。
ほかに、本格的なお店に行くと血合いの有無まで選べたりします。血合い抜きのものはあっさり、血合いが含まれているものはしっかりした味わいです。
初めはあっさりしたものから、慣れてきたら薬効重視で血合いアリがおススメ!

【煮干しだし】

1Lに20gを水に浸して火にかけて沸騰させてから火を弱めてあくをとりながら5分煮出してす。ぐらぐら煮立てない

ふわっとしていて軽いものを選ぶ。
普通は頭とはらわたを外してから出汁を取りますが、しっかりとした大きくて太い物だったらつけたままでもそんなにえぐみは出ません!
赤ちゃん向けなので、はじめは取ってもいいですが、面倒なら取らずに試してみましょう。

離乳食の味付けについてはこちらも参考にしてみてくださいね!

離乳食の味付けはいつから?味付けなし離乳食のススメ!
離乳食を進めていると、モリモリ食べてくれてうれしい!!という日と、せっかく作ったのにお気に召しませんでしたか…がっくり。なんていう日、ありますよね。でも食べてくれない日が続きすぎると、手間暇かけて作ったのに…と悲しい気持ちになったり、悲しい

離乳食期からのだしが及ぼす味覚への影響とは?

離乳食の時期は素材そのものの味を感じてもらう貴重な時期といわれます。

だったらおだしなんか使わず、素材そのものだけで勝負した方がいいのでは?

と考える方もいらっしゃるかもしれませんね。

ぶっちゃけ、私も自分でひいたお出汁を離乳食に使ったのは中期以降なんです。

実際、チャレンジした食材が片手で数えられるくらいの時期は、素材そのものを単品で一口!などが多くて、無理に料理名を付けられるような一品に仕上げなくてもいいかな、と思っていました。

写真を撮った時にちょっと色がそろってきて写真映えしてきたかな?と思える品数になったのは開始1か月たってからでした。

ちなみにこれはさつまいもとかぼちゃのペースト、トマトソースに少し鯛、小松菜がゆです。

こんな風に、お出汁を使っていなくってもかぼちゃやサツマイモなどのあまいお野菜や、トマトのようなうまみのたっぷり含まれた野菜で十分味に変化が付けられるんです。

でもお出汁を導入してから一気に味の幅が広がっていきました。

野菜だしが存在するように、お野菜からもおいしい出汁が出ます。そこにカツオや昆布のうまみたっぷりのお出汁が加わると、一気に「料理」に近づいて行ったんですね。

離乳食の時期は様々な食材を試していく実験的な期間で、食べさせているものの見た目もドロドロ。

慣れない行程が多い離乳食を必死で調理して、必死で口に運んでいたら、ついつい食事であることを忘れて作業になっていることも多かったです。

でもお出汁の香りが、これって料理だったんだ!

この子にとってのごちそうをつくってるんだ!

という気持ちになれたんです。

そう思うと、お出汁の香りってアロマ的な効果ありますよね!

おいしそうなにおいってほんとに大事です!

離乳食期からお出汁を取り入れることで複雑な味、味の深みを五感で感じてもらうことが出来ます。

そうすると、様々な味への受け入れがスムーズになるので好き嫌いが少なくなるということがわかっています。

 

実際、うちの息子は離乳食中期ごろから菜の花や春菊など、大人も苦手な人が多い苦味のある葉物野菜を、何の抵抗もなく食べる好き嫌いのない子に育っています。

(逆に味覚がアホなんかな?と思うくらいなんでも食べてくれます。)

離乳食前期は食材そのもので勝負していてもいいでしょう。でも、是非中期くらいからはだしを取り入れてほしいと思います。

 

出汁を取るストレスから解放!ジャンキーな食事になびかない出汁生活

ここまででちょっとはお出汁を活用する気になっていただいてたらうれしいのですが、

やっぱりちらつくのが「毎日めんどくさくない・・・?」という気持ちですよね。

わかります!

でも、1リットル作っておけば、1週間くらいは冷蔵保存できます(離乳食で使う時は念のため2,3日までにしておいて、後の残りは大人が使った方が安心です)し、一回分を小分けに冷凍保存するという手もあります。

作り置きがあると気持ちにも余裕が生まれますしおすすめです。

けれど、外出が続いたり、用事が重なってついストックがなくなってしまった・・・ということもありますし、急いで作ったおだしは素材から十分にエキスが出きっていなくて、すこし味気ない感じになることも。

でもお出汁をあきらめたくない!という方にもとっておきのテクニックがあります。

 

それは「粉末を使う」ことです!

粉末のかつおだしや昆布を使うことでティーバックの紅茶を入れるような感覚で少量の本格おだしが手軽に作れます。

 

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おだしの粉はちょっとした調味料代わりにも活用できるので持っているととても便利ですよ!

粉になっていれば、いちどはあきらめていたあの椎茸だしも何のそのです!(笑)

おだしのうまみ成分は赤ちゃんがクセになる味といわれています。

この癖になる味(報酬回路といわれたりします)はだしのうまみ以外にお砂糖や油分もあるのですが、

お砂糖や油分の依存性は手ごわくて、さらに将来の生活習慣病リスクや、キレやすい子供リスクも上がるといわれています。こわいですね。

この怖いお砂糖や油分への依存を回避するためにも、おだしで報酬系回路をしっかり作っておくことが大切です。

おだしがおいしくて癖になる!という舌を作っておくことで、将来ジャンキーな食事になびかない子供に育ってくれますよ!

まとめ

いかがだったでしょうか?

ここまでをまとめておきますね!

 

・出汁を活用することで好き嫌いなく様々な食材を受け入れる子になりやすい

・離乳食の進行度に合わせて適切な出汁を使い分ける
 離乳食初期・・・昆布→野菜(消化を助けたり、胃腸の負担を軽くする)
 離乳食中期・・・赤身の魚(体のエネルギーチャージ)
 離乳食後期以降・・・青魚(成長発育を加速する)

・だしのうまみはいい意味で「癖になる味」、お出汁が好きな子に育てると将来健康に!

・たまにはだしパックもいいけれど本格的な出汁のアロマで五感で味わいましょう!

我が家は男の子なので、年頃になったら友達とファーストフードで買い食いしてハンバーガーを2個も3個も食べて帰ってくる時期がそのうち来ると思います。

でも、食べてもおだしに戻れる体づくり、味覚づくりは今のうちからしておいてあげたいな、と思うのです。

離乳食期からの味覚づくり、一緒に頑張りましょうね!

 

 

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