離乳食で油はいつから?かしこい赤ちゃんに育てる油の選び方!

調味料

あなたは離乳食期、いつ頃から炒め物をつくりますか?

8か月で離乳食を開始した息子が初めてじゃが芋を少し油を使って焼いた「フライドポテトもどき」を出したのが1歳2か月、離乳食後期に差し掛かった時でした。

なにこれ!と目を丸くしてパクパク―っと食べてくれたのを覚えています。

子供にとっての油は多量に使い過ぎると消化の妨げになりますが、油を使った調理は、これから増えていく料理のバリエーションを爆発的に増やしていくきっかけになります。

油のいい面と悪い面を正しく知って、使うことで、赤ちゃんの食を豊かにして、さらに頭の良い子にすることが出来ます!

今回はそんな離乳食後期からの鬼門になる「あぶら」についてお話ししたいと思います!

離乳食で油はいつから?

離乳食で油を使うのは離乳食後期以降が推奨されています。

それまでは一滴も使ってはいけません!!!

ということではなく、フライパンが焦げ付かない程度のごく少量の油はカウントしていません。(出来れば油をひかなくても焦げ付かないフライパンを用意したいところではありますが…)

炒めるなどの調理法が解禁される離乳食後期以降に、小さじ1弱くらいの油を使ってみてもいいですよ、という感じです。

今までよりすこし油が使えると、油のおかげで火が早く入って煮物も早く仕上がったり、油のコクが加わってまた新たな風味を体験させてあげることが出来ます。

とはいえ、赤ちゃんの消化吸収能力では油の処理は結構大変です。

以前友人の子供で、サシが入ったお肉を少し食べさせただけで大変な下痢になったことがあったそうです。

大人が思っている以上に子供の胃腸は繊細なので、赤ちゃんの離乳食もオイリーにならないように気を付ける必要があります。

ここまでくると、なんだかメリットよりリスクの方が強めだなぁと感じているかもしれませんね。

でも、油は一概に悪とは言い切れない部分があります。

離乳食の油はリスクもあるけどとっても大切

世間でも油は太るとか、生活習慣病のリスクになるとか、良くないイメージが取り上げられることが多く、ノンオイルを謳っている商品もたくさん見かけます。

(ちなみに、ノンオイルを謳っている市販のドレッシングなどはオイルのトロミの代わりに使っている糖類があまりよくないことが多いので、選び方が重要です!)

特に最近ではトランス脂肪酸という言葉がかなりメジャーになって、

マーガリンとかショートニングってだめなんでしょ?

などとなんとなくご存知の方もいらっしゃるかと思います。

でもね、油って身体にとって必要不可欠な栄養素なんです。

考えてみてください。

私たちの皮膚って、水はじきますよね?

あ!赤ちゃんほどはじかないって?まぁ…確かにはじかないですよね(笑)

細胞って一つ一つの細胞膜は油でつくられています。

もし油の膜がなかったら、お風呂に入ったら全部吸い込んでどぼどぼになります!

怖い!(笑)

あと、脳は脂質がかなりリッチな臓器です。

つまり、良質な油を取り入れることは、細胞や脳のクオリティを上げてくれることにつながる、というわけです。

離乳食の場合、ごく少量しかとれない上に、身体を作り上げている真っ最中ですので、より高い意識で油を選びたいと思っていただきたいのです。

ではどんな油を選べばよいのでしょう?

いい油・悪い油、体内への影響と油選びのポイントは?

油選びは、その油が持っている栄養成分と脂肪酸の種類を合わせて考えます

つまり、ごま油なら胡麻、米油なら米といった、食材としての効能や油分以外に含まれる栄養成分と、身体にとって負担のない脂肪酸が多く含まれているかどうか、で判断するわけです。

離乳食で使う油は特に母乳に多く含まれているオレイン酸が入っているものを選ぶのがおススメです。

オレイン酸が豊富なものにはオリーブオイルやアボカドオイルなどがありますが、アボカドやナッツのオイルなどはアレルギーのリスクがあるのでオリーブオイルがおススメされていることが多いです。

またバターなどの動物性の油脂は赤ちゃんの負担になるため、極力避けましょう。

サラダ油=悪い油

菜種油や大豆油、パーム油などのサラダ油は体に悪い油に分類されます。

それはなぜかというと、含まれる脂肪酸が体内でアレルギーや炎症を起こす物質に変化するからです。

特にパーム油はマーガリンの原料にもなるトランス脂肪酸が含まれています。

インドネシアやマレーシアで収穫され、乱獲から環境破壊も怒っているといわれています。

このパーム油、赤ちゃんの粉ミルクにも結構含まれていて、それが気になって粉ミルクをあげられなかったということがありました。

具体的な油の名前は記載されず「植物油脂」と濁されていることも多いので、是非気を付けてチェックしてみてくださいね。

オメガ3=いい油

青魚とえごま油、アマニ油に含まれているオメガ3といわれる油脂は血液をサラサラにし、アレルギーや炎症を抑える物質を合成してくれる体にとってうれしい油です。

またDHAやEPAは脳の活性化にもいいため、うまく取り入れることで頭の良い子を目指すことが出来ます。

青魚といえば、むかし頭がよくなるから!と、毎朝ノルマの様に出てきためざしの丸干しを食べるのが苦痛だった思い出があります。(笑)

問題はオメガ3のオイルは炒め物などの加熱調理に向かないこと。

赤ちゃんに非加熱のオイルをあげるのは少し負担が大きいため、オイルでとるのではなく、えごまそのものや煮干し(だし)などでとることをお勧めします。


赤ちゃんの間は使う油の量も少ないので、良質のものを少し使う、という意識で選べるといいですね!

赤ちゃんにおすすめのオイルを紹介!

母乳に含まれるオレイン酸を含んだおススメの2種類をご紹介します。

米ぬかオイル

離乳食期の赤ちゃんにとって、お米は初めの第一歩の一番負担のない食材です。そのお米からとれる油は赤ちゃんにとって一番違和感なく受け入れられるオイルではないかな、と思います。

米ぬかオイルはガンマオリザノールという自律神経を整える効果がある成分が含まれています。

また乾燥肌に良いセラミドも含まれていて美肌効果も期待できるので母子でつかえそうですね!

私もこれを使っています。

安価なものは有機溶剤などを使って化学的に作られているものもあるので、低温で圧搾している少しお高いものを選ぶのがポイントです。

オリーブオイル

オリーブオイルはオレオカンタールという抗アレルギーの効果を持つ成分が含まれています。

安価なオリーブオイルは着色された偽物も多いので、注意が必要です。


ここまでをまとめてみましょう。

まとめ

 

・離乳食期の油は極力使わないのがベター。使う時は離乳食後期以降

・赤ちゃんにとって負担のない油選びが大切

・アレルギー予防になるオメガ3は素材そのものからとる意識

・母乳に近いオレイン酸を含む米油やオリーブオイルは質の悪いものも多いのでしっかり品質をチェックして選ぶ

 

いかがだったでしょうか?

これ以外にもたくさんの油があります。どれも一長一短な部分がありますが、離乳食期はあれこれ手を出さず、是非ご紹介したオイルをベースに、赤ちゃんの離乳食のメニューの幅を広げるお手伝いが出来ればうれしいです!

 

 

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今は油が手軽に摂れすぎて過多になっている世の中ですが、そんな中でも油の特徴を知って油を味方につけることで、アレルギーや免疫力アップなど、嬉しい効果も得られるので、これから徐々に油を使った調理法での食事を増やしていく段階での赤ちゃんから知っていただくことで、いい油で構成された体を作れる!という思いから、油を中医学的視点からだけでなく、栄養学的な面、化学的な面からしっかりと深堀りし、「赤ちゃんにはこういう風にえらべばいいんだ!」という軸を作っていただくことが出来るセミナー内容となっています。

 

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