七夕の食べ物!そうめん以外に食べてほしい食材とは?

行事食・食育

ひな祭りにひなあられや甘酒、子供の日にちまき・・・というように、行事の時には無病息災を願ったりする食べ物があります。

その中で意外とマイナーなのが七夕の行事食。

あなたは七夕の行事食ってご存知ですか?

実は私も知ったのはつい最近のことでした。

子供ができて、季節や旬を大切にする一環として行事食にも注目するようになりました。

行事食には様々な願いや意味が込められているので、薬膳的に多少違和感があっても取り入れるようにしているのですが、

七夕はなんとなく素直に受け入れにくくて・・・

でも、あることに注目すると、行事食の意味合いを崩さず、行事を楽しめるようになるんです!

今回は七夕の行事食のルーツをしっかり掘り下げて、

行事食なのに一年中スーパーで手に入ってしまうあの食材をしっかり薬膳的に効能を持たせるポイントをご紹介します!

七夕の食べ物は「そうめん」

はい。

七夕の行事食は「そうめん」です!

えー、そうめん?!なんかフツー…。

5月5日のちまきや3月3日のひなあられと違って、年中手に入る食材なのであまり特別感もないし、夏に食べる物、というイメージはあっても七夕といってもなんだかピンときませんよね。

そうめんのルーツは「さくべい」?

古代中国に「7月7日に死んだ帝の子が霊鬼神となって熱病を流行らせた。そこで、その子の好物だった索餅を供えて祀るようになったことから、7月7日に索餅を食べると1年間無病息災で過ごせる」という言い伝えがあり、奈良時代に索餅が日本に伝えられると、麦の収穫期に麦餅を作る風習とともに宮中行事に取り入れられ、一般にも広がっていきました。やがて、索餅はそうめんへと変化し、七夕にそうめんを食べるようになりました。

暮らし歳時記より引用

この「索餅」(さくべい)という小麦粉料理、索には縄をなうという意味があり、縄のようにあんだ小麦粉のお菓子のようなものだったそう。

米粉や小麦粉を混ぜてねじねじして、揚げたお菓子・・・

ドーナツやん!!


むかしこういうねじねじのドーナツ好きやったなぁ…(笑)

以下、私の想像ですが、

「中国からやってきた、索餅っていうお菓子って何かに似てへんか?」

「あ、糸ににてない?こういうしつけ糸みたいなやつ」

「ほんまやな!糸やったら、織姫の織る織り糸っていうところにリンクできるし、お菓子よりそっちのほうがしっくりくる!」

「じゃあ、この糸に似た食べ物はどんなんがあるんやろ?」

「そうめんでええんちゃう?」

「せやな!ほなそれでいこ!」

「さくべい、さくべい、さ…べい、そ…べい、そうべい、そうめん!万歳!!」

(なぜかすごい関西人が2人出てきましたね(笑))

日本に伝わってから、徐々に形を変えて、今のようにそうめんの形で食べるようになったといわれているのは、こんな感じだったんじゃないかなーと考えてみました(笑)

確かにそうめんだったら、織姫の織る時の織り糸にも見立てられるし、天の川の川の流れのように見立てることもできますね。

7月は暑い時期ですし、そうめんを食べることに抵抗はない季節ではありますが、

そうめんは小麦粉と塩でつくられた細い麺で、薬膳的な効能を考えると、小麦粉は夏に火照った体を冷やしてくれますが、身体に湿気を産んでしまう食材(グルテンがもちもちして消化しにくいというイメージです)なので、あまり良い効能とは言えません。

では、七夕に無病息災を願って食べるもので、身体にも負担がかからず行事食として楽しめるものはないのかな?と探してみました。

七夕はそうめん以外にないの?

七夕は五色の短冊に願いを書いて、笹につるしますね。

この五色、もともとは東洋医学の元になっている陰陽五行説に基づくものです。

(中国では緑色のこと)⇒木
⇒火
⇒土
⇒金
黒⇒水

という感じで五色が自然界を構成している物質を表していて、この五色をすべてつるすことで魔除けの意味を持たせていると考えられています。

七夕で食べるそうめんもこの5色が使われることがあります。

薬膳的には5色の食材をバランスよく使うことで調和がとれると考えるので、

無病息災を願って、五色を取り入れたメニューを作ってみましょう!

七夕の五色の色どりにおすすめの食材は?

七夕は夏の暑い時期ですので、身体をクールダウンさせながら、ジメジメした湿気を体から追い出して、疲れがちな胃腸をサポートする、という方針で食材選びをするとバッチリです。

例えば…
緑・・・オクラ、水菜、えんどう豆(ほかの豆でもOK)
湿気で重だるい胃腸の調子を整えてくれます。

赤・・・トマト、さくらんぼ
サクランボは体を温めながら湿気トラブルにアプローチ、トマト暑い時期の胃薬のような役割をします。

黄色・・・黄色ズッキーニ、にんじん、黄色トマト
ズッキーニやトマトなどの夏野菜は暑気あたりにも効果があり、ニンジンはお腹が弱い子供の胃腸ケアに一役買ってくれます。

白・・・そうめん
暑くてもするっと食べられるクールダウン食材として

黒・・・昆布
うまみUPと体の水分代謝の調節に


こんな感じで盛り付けてみました。

天の川の星にはオクラと、スナップエンドウの豆部分(小さくてかわいい!)、黄色トマトを飾り付けて、

ふわふわと流れを感じさせるとろろ昆布をところどころにあしらっています。

そして笹に見立てて水菜をゆでて(刻んで、つなぎ合わせた地味な作品)短冊にズッキーニと人参をトッピング。

そしてリーフ型のガラスの器(笹の葉のつもりで)に盛り付けて♡

離乳食なので、まだまだそうめんをつる―っとすすることは難しいため、4等分くらいに折ってから茹でています。
きれいに流れるように盛り付けるの、なかなか苦戦しました(笑)

そうめんのルーツだった索餅には米粉も使われているので、米粉のそうめんでもおいしく作れそうですね!

自然の色素を使ったこんなかわいいそうめんもありましたよ!

抹茶は少量とはいえカフェインが心配なので、緑色以外はつかえそうです!こんな風に五色を意識すると、そうめんでもしっかり薬膳になります!

水菜の笹飾りはぜひ流行ってほしいです(笑)

まとめ

いかがだったでしょうか?

・七夕は中国の索餅というお菓子をルーツに持つそうめんを食べる風習がある

・五色の短冊で魔除けの意味合いがあるように、食材でも5色を使うことでバラン

スよく、薬効を持たせることが出来る。

今年の七夕はぜひ、五色をそろえてみてくださいね!

コメント

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