離乳食のにんじん!食べない子に試してほしい調理法とは?

野菜

あなたのお子さんはにんじんを食べてくれますか?

にんじんには離乳食期の赤ちゃんに取り入れてほしい栄養素がたくさん含まれています。

でも、離乳食期の赤ちゃんに食べさせてもなんだかうんちでそのまま出てくるし、
嫌がって食べてくれないし・・・という場合もご心配なく!

うんちにそのまま出てきても、必要な栄養は赤ちゃんのできる範囲で吸収しているといわれるので、安心して食べさせてあげてほしいと思います。

これを読めば、ニンジンの特性を理解したうえで、おいしく調理することが出来るようになって、きっとお子さんも人参が好きになってくれます!

今日は離乳食初期の1つ目のお野菜に選んでほしいにんじんの効能を栄養学的な面と薬膳的な面の両方から掘り下げて、さらにおいしく取り入れられる方法をご紹介します!

離乳食の人参はいつから?薬膳的は効能は?

離乳食の人参は離乳食初期から

人参は離乳食初期から始められるお野菜の一つですが、中でもぜひともお野菜の一つ目にしていただきたい超オススメ食材です!

離乳食初期 離乳食中期 離乳食後期 離乳食完了期

人参はβカロテンを含んでいて、これが皮膚や粘膜を丈夫にする効果があります。

お肌が敏感で、まだ視力も弱くぼんやりとしか見えていない赤ちゃんが、必死で様々なものを見て吸収していく過程で、βカロテンの力を借りたい!というわけです。

また、αカロテンは紫外線をブロックする働きがあり、日差しが強い季節の赤ちゃんのお肌のケアにも一役買ってくれます。

さらにありがたいことに、母乳にも含まれているうまみ成分のグルタミン酸が少し含まれているので、まだ離乳食に慣れていない赤ちゃんにも割と受け入れやすい食材と考えられます。

では薬膳的にみた人参の効能はどうでしょう?

にんじんの薬膳的効能

味:甘 
(甘味は赤ちゃんが最も好む味で、味自体が気を補って元気にする効能を持ちます。)

性質:平
(体をあたためもさましもしないのでオールシーズン体の負担なく取り入れることが出来ます。)

帰経:肺脾肝
(皮膚や粘膜を担当する肺、消化器系統の担当をする脾、体の巡りやメンタルケア、代謝を担当する肝にアプローチ出来ます。)

効能:健脾 消食 補血 滋陰 明目
(消化を促して胃腸を元気にして、体の必要な潤いや血を補って目のケアをする)

薬膳的にはドライアイや目の疲れといった目のトラブルのケアと、子供の消化不良によくチョイスされる食材で、消化吸収機能が未熟でまだ目もはっきりと見えていない赤ちゃんにはうってつけですよね!

ところで薬膳で人参!というと、どうしても朝鮮人参を思い浮かべてしまわれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

普段私たちが食べている人参と、栄養ドリンクで滋養強壮のために入っているイメージの朝鮮人参は、実は種類が全然違います

朝鮮人参はウコギ科の植物で、私たちが普段食べている人参はセリ科の植物です。

セリというと、春先に出回る香りが独特なお野菜ですね。

最近では人参も品種改良が進み、昔ほどセリっぽい独特の香りを感じる人参は少なくなりましたが、せりの香りを強く感じるものほど、原種に近く、食材としてのパワーも強いと考えます。

食べられそうだったら、原種に近いものをチョイスしてみてください。

原種ってどんなものを選べばいいの?ってなりますよね?

どこかしらの秘境の地に人知れず生えてるんですか…?というとそうではありませんので安心してください(笑)

お正月によく見る赤い人参(京人参)が原種に近い人参にあたります。

他にも、最近品ぞろえが豊富なスーパーでたまに見かけるカラフルな人参も、ニンジンぽさが濃厚な原種に近い人参と言えます。


↑こんなのですね!

原種に近いから食べさせてみたい!と思っても、やっぱりそのくせが赤ちゃんが人参を嫌いにする理由にもなりうるので、無理に食べさせようとしなくて大丈夫です。

馬やウサギが咥えていそうなオレンジ色の人参から始めてみてください!

ちなみに、ニンジンは、切った時のしろいまる部分が小さければ小さいほど、

おいしい人参と言われています!


↑この切り口か、頭部分の葉がはえる部分の直径です。

白い部分は葉が生える部分なので、栄養が先に抜けていき、味が薄くなっています。

そうやってみると、スーパーの人参って、結構まるの直径がでかいものが多かったりします(笑)

スーパーで人参を吟味して選ぶときの目安にしてみてくださいね。

離乳食の人参を食べない理由!克服法をご紹介

離乳食で赤ちゃんが人参を嫌がる場合に考えられるのが、この土臭いセリ科独特の香りにあると思います。

この香りは加熱することで消えるのですが、意外とゆでるだけでは消えてくれないこともあって、

大人はそれがおいしいんですが、赤ちゃんには少し受け入れにくいかもしれません。

そこで赤ちゃんがおいしく人参を食べられるオススメの方法をご紹介します。

丸ごと蒸す

我が家で一番使っているのがこの方法です。

無水鍋に焦げ付き防止のクッキングシートを敷いて、ニンジンを皮付きのまま丸ごと入れて、少し水を入れた状態で蓋(穴がある蓋の場合は菜箸をつっこんで栓をしてください)をして40分ほど弱火で放置するだけです。

離乳食初期の頃はこれを皮をむいて裏ごししたり、

すりおろしたりして使っていました。

ペースト状にしたものは冷凍保存も可能です!

水からゆでるよりも圧倒的に柔らかく、また使う水が最小限なのでうまみや栄養分がぎゅっと閉じ込められてとっても甘く仕上がります。

皮の近くに一番うまみや栄養が含まれているので、先にピーラーでむいてしまうと、蒸してから皮をむいた時よりも厚く削れてしまうので、もったいないです。

今では蒸した人参をストックしておいて、おやつ代わりに適当な大きさに切って食べています。

息子はにんじんたべるーーーー!!とせがむほどの人参好きになってくれました。

(逆に、ニンジン食べ過ぎても人参ダメ!と言いにくくて困るほど(笑))

普通に茹でたものは味が薄く感じるようで、蒸したものと比べると食いつきが違います。

ちなみに、ニンジンは刻んでから茹でるとあまり柔らかくなってくれません

千切りにしたにんじんを水から茹でていて、いつまでたっても歯ごたえがあるな~と思った経験はありませんか?

離乳食期は食べやすい大きさに刻んだものをゆでたりしたくなりますが、少し時間はかかるものの大きいまま火を通す方が柔らかく、うまみも逃がさず茹でられますので、刻まずに調理してみてくださいね!

りんごと合わせる

人参の青臭さが苦手な子はリンゴと合わせるのがおススメです。

りんごの酸味がうまくマッチして、ニンジンの甘みを引き立ててくれますし、薬膳的にもお腹の調子を整えるコンビなのでうれしい組み合わせです。

どちらも離乳食初期から使える食材なので是非試してみてください。

我が家では市販のアップルキャロットスムージーも愛用しています。

 

お砂糖不使用なので、安心してあげられて、お出かけの時にも便利です。
このシリーズはいろいろあるのですが、ニンジンが入っている!という視点でチョイスしているのでこちらばかり買っています(笑)

重ね煮にする


お塩を少量使えるようになったら試していただきたいのが重ね煮です!
(写真はニンジンの下に紫玉ねぎが入っています)

しっかり蓋が閉まる(閉まらない場合は穴を栓すればOK)お鍋に、

塩1つまみ弱⇒刻んだキノコ類⇒刻んだキャベツ類⇒刻んだ人参⇒塩1つまみ弱という順で重ねて蓋をして40分ほど放置します。

(キノコを刻み過ぎると焦げやすくなるので30分くらいで一度様子を見てください。)

こんな感じになります。
これを離乳食の進み具合にとって、ブレンダーにかけたり、刻んだりするだけです!

少量の塩がうまみや甘味を引き出してくれて、お出汁要らずでめちゃくちゃおいしくなります。

お湯を注げばスープ1品完成!でかなり楽においしいものができるんです。

重ね煮のバリエーションはたくさんありますが、離乳食期に外せないこの3つの組み合わせでよく作っていました。

余ってしまったらこれにお湯を注いでお味噌を解くだけで大人のお味噌汁も一品完成します(笑)

まとめ

 

・人参は離乳食初期のはじめの1種類目にしてほしいくらいおすすめの野菜

・子供の消化不良や、目のケア、紫外線のブロックなど、消化器や視力が発達段階の赤ちゃんにうれしい効能が沢山含まれている。

・人参が苦手な原因は土臭さであることが多い。しっかり火を入れる蒸し煮にすることでうまみや甘味がギュッと凝縮して食べやすくなる

 

いかがだったでしょうか?

ちなみに、ニンジンの頭を落として、水につけておくとこんな感じでわさわさ葉っぱが生えてきます。

葉つきの人参についている葉よりも柔らかく、癖が少なくて食べやすいので、大人のお料理の色どりに、キッチン菜園で緑の癒しに是非やってみてください!

失敗してももともと捨てるところだったので気が楽ですよ!

コメント

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