離乳食のトウモロコシで缶詰は使う?栄養徹底研究!

豆・穀類

とうもろこしっておいしいですよね!

優しいあまみが赤ちゃんにも絶対ウケるので早く食べさせてあげたい!

そして夏には並んでとうもろこしをかぶりついて、おいしいね!っていう気持ちを分かち合いたい!

と思っていたのですが、薄皮の処理に苦戦して出鼻をくじかれた思い出の食材です(笑)

今回はとうもろこしを食べてもらいたい一心でいろいろ迷走した経験を交えて、とうもろこしがますます食べたくなる効能を栄養学的な面と薬膳的な面からしっかり掘り下げていきます!

離乳食のとうもろこしはいつから?薬膳的効能もご紹介!

とうもろこしは離乳食初期からOKだけど…

とうもろこしは離乳食初期から与えられる食材です。

離乳食初期 離乳食中期 離乳食後期 離乳食完了期

優しい甘みがあるので嫌いな子供を見たことがない!というくらい人気の野菜です。

離乳食の場合、とうもろこしは穀類に分類されるので、野菜ではなく、お米と同じ炭水化物のカテゴリに入ってきます。海外ではとうもろこしが主食の国もありますよね!

とうもろこしは疲労回復効果のあるビタミンB群や、体の水分代謝に係るカリウムなどのミネラルも豊富ですし、食物繊維も含まれているので腸内環境を良くする働きもあります。

さらに、黄色い色素はβクリプトキサンチンという、骨の健康維持にかかわる成分まで含まれていて、子供の成長発育にとても良い成分ばかり!

優しい甘みがあるので食事にもおやつにもなりますし、いいことづくめですよね!

おかゆに慣れてきたら選択肢の一つとして使えるのですが、とうもろこしの問題点は2つあって、

・薄皮の処理が面倒くさいこと
・舌触りの良いピュレ状にするのに手間がかかること

この点から、8か月(7月)から開始した息子が初めてトウモロコシを食べたのは、結局離乳食中期に差し掛かってから、しかも手作りではなく、市販離乳食からになってしまいました。

でもね、本当はもう少し早く食べさせられたらよかったな、と思っているんです。

それはなぜかというととうもろこしの薬膳的効能にあります。

とうもろこしの薬膳的効能は?

味:甘 
(甘味は赤ちゃんが最も好む味で、味自体が気を補って元気にする効能を持ちます。)

性質:平
(体を温めも冷ましもしないので、体調や季節気候を問わずチャレンジできる食材の一つですが、旬は梅雨時期頃から夏にかけてなので、その時期に食べることをお勧めします。)

帰経:大腸 胃
(赤ちゃんにとってまだ未熟な消化吸収機能のサポートと、不要なものをしっかり分別して出す大腸へのアプローチができます。)

効能:健脾 補気 和胃 調中 利水 利胆
(水分代謝もよくしながら、とにかくお腹の調子を整えてパワーチャージしてくれます。)

とうもろこしの強みはなんといっても体の水分代謝のサポートをしながらお腹を元気にできること

高温多湿な島国である日本では、この湿気が絡むことによる胃腸のトラブルが老男若女問わず多いです。

弱りがちな胃腸を大人も子供も大好きな食材として支えてくれているというわけなんです。

またとうもろこしのひげは漢方薬では「南蛮毛(なんばんもう)」や「玉米鬚(ぎょくべいじゅ)」といって浮腫みのトラブルなどに使われています。

韓国では実そのものを使うコーン茶のほかにとうもろこしのひげ茶、なんかもありますよね。

あまり癖がなく、飲みやすいうえにカフェインも含まれていないので、コーン茶やひげ茶は赤ちゃんの飲み物の選択肢の一つとしても使えますし、むしろオススメです!

 

 

 

赤ちゃん用のコーン茶もありますね!

これなら、実の処理が大変だなーと思うときや、まだとうもろこしの実は食べてくれないよ、という時も是非お試しください。

赤ちゃんに飲ませる飲み物についてはこちらも参考にしてみてくださいね!

赤ちゃんの水分補給はいつから?麦茶以外のオススメとは?
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離乳食のとうもろこし製品の選択肢はどんなものがある?

赤ちゃんに始めてあげる食材は、やっぱり旬のおいしい時期にフレッシュなものを!

と思いますが、こと、とうもろこしに関しては、食べさせたい情熱とは裏腹に、離乳食の時期は食べる量が少ないのに処理にめちゃくちゃ時間がかかる!という理由からなかなか手が出ませんでした。

トマトは湯むきして種とって煮詰めてピュレを作ってたのに、おかしいな(笑)

でも、しつこいようですが食べさせたい気持ちはめちゃくちゃあって(笑)

とうもろこしの製品をめちゃくちゃ探しまくりました。

フリーズドライ

 

 

記念すべき息子初とうもろこしは、こちらを試しました。

フリーズドライは水分を抜いただけだし(といってもこちらはでんぷんが添加されてますが)素材そのものの味は残っているのでは!という期待を込めてのチョイスでしたが、ぜんっぜん食べませんでした(笑)

納豆に混ぜてとうもろこしの良さゼロな状態で何とか食べてくれる、という感じ。

やっぱり素材そのものがおいしい状態で!と思っていたので、食べてくれなくてもいいよ!と心のどこかで思っていたのを見抜かれたのでしょう(笑)

やはり信念を曲げてはいかんなーと感じた出来事でした(笑)

フリーズドライと同じ感じで、粉末フレークのものもありますよね。

それは結局試さずじまいでしたが、よく北海道の物産展なんかでお湯に溶かせばポタージュになりますよ!っていうタイプのものであれば、塩分等の添加がなければ試してみるのもいいかもしれませんね。

缶詰め

私、コーン缶は平気で1缶食べれてしまうくらいコーンが好きなんですよ!

昔はコーン缶といえば食感がぐにッとなってしまうものが割とあったように思うのですが、最近は企業努力(?)もあってか、はじけるようなシャキッと食感が残っているものが多くなりましたね。

そんな食感にもこだわりがありますが、離乳食用の缶詰め選びで気を付けなければいけないのは、塩分や砂糖などが添加されていないものを選ぶことです。

とうもろこしの缶詰って結構どこにでも売っていますが、せっかくなのではじめはいいものを…!と思って探しました。

コーンの粒タイプのものは割と食塩砂糖不使用がすぐ見つかるんですが、

 

 

↑メジャーないなばのコーン缶も食塩無添加です!

裏ごしや皮を取る手間が省けるコーンクリーム缶はどこを探してもなくて!

もしご存知でしたら教えてください!!

ちなみにいなばのコーンはアメリカ産のとうもろこしなのですが、遺伝子組み換えではないとはいえ、農薬の問題など気になることも多いため積極的に使いたい!という感じではななかったです。

(我が家では手軽に購入できて、息子が食べられそうだな、というものは災害時用にストックする候補としてチェックしています。)

結局行きついたのが食塩が入っているけれど国産の安心なとうもろこしを使っているこちらです。

 

 

 

悶々と悩んだ末まぁまぁお高めのコーンクリーム缶に行きついたものの、食塩添加・・・!

一応少し味見をしてみると、塩味は大人の舌には感じない程度だったので、少し与えてみました。

・・・が!やっぱり食べてくれませんでした。

結局大人のコーンスープに使って終わり(笑)

結局そのままフレッシュな状態のとうもろこしにかぶりつけるまでは無理しない!

という結論に達しました。

いや、普通にフレッシュなコーンをミキサーにかけて裏ごししたらいいんですよ!(笑)

いいんですけどね、当時の私にはそこまでのやる気が出なかったんです。

あなたはできそうだったらやってみてくださいね!

丸かじり

製品とはちょっと違いますが、とうもろこしの食べ方でやはり外せないのが丸かじり!

とうもろこしの丸かじりは離乳食完了期になる1歳を過ぎてから、というのが定石です。

息子がこんな感じでがぶっといきはじめたのは1歳7か月の頃でした。

おお!結構遅かったのね。って感じですが、これは生のとうもろこしが店頭に並ぶ5月6月ごろがたまたま1歳7か月だったからです。

もし、1歳2,3か月くらいが夏だったら、もう少し早くチャレンジしていたと思います。

ちなみに、とうもろこしの薄皮がある状態で食べるこの食べ方では、残念ながらそのままうんちになってしまうことが多いです。

でも、かぶりつくことで前歯でかじりとる練習になったり、食感を楽しむことが出来るので、食育的には無問題です!

とうもろこしはボイルではなく、無水鍋で皮ごと蒸すとうまみや甘味がぎゅっと濃縮しておいしくなります

大人は皮つきのままラップにくるんで電子レンジで3分半!であっという間に食べられるんですが、ここは手間を推しまず!

蒸す方が実離れが良くて子供には食べやすいと思います!

とうもろこしの缶詰で栄養は取れるのか?

 

とうもろこしの旬以外で使う場合は結局缶詰のお世話になることもあるかと思います。

そんな時、缶詰ってフレッシュなものと比べて、栄養価はどのように違うのかな、と気になりました。

答えは、ビタミンやミネラル分は生のとうもろこしとほぼ変わらず摂取することが出来ます。

とうもろこしって、収穫してすぐに食べないと栄養素はどんどん減っていくってご存知でしたか?

実は収穫から1日たつだけでも栄養素は半分になってしまうのです。

ですから、生のとうもろこしを買ったらとにかくすぐに調理をして保存できる形にするのがおススメなんですね。

ということは、トウモロコシの栄養の半減を食い止めた状態であるトウモロコシの缶詰はうまく選ん

で使えば赤ちゃんにとってはいい選択になりそうですね!

 

ベビーコーンは離乳食に使える?

ベビーコーン(ヤングコーン)は離乳食に使えます

 

ベビーコーンはとうもろこしの若い間に収穫されたもので、大きなとうもろこしと、もともとは同じもので、芯まで食べられるのが特徴です。

 

生で食べられるほど柔らかいとはいえ、ピュレ状になるまでつぶすことはできません。

歯が生えて、ある程度スティック野菜などが食べられるようになったら、すこしコシがなくなるまでゆでたものからチャレンジしてみてもいいですね。

息子はベビーコーンの水煮を2歳過ぎたころに試して、2歳半のベビーコーンの収穫時期である最近、めちゃくちゃよく食べるようになってきたところです(笑)

普通のとうもろこしと違って本当に旬の短い時期しか出回らないので旬の時期にお子さんの歯や食べる意欲などが受け入れ万全な状態にあれば是非チャレンジしてみてください!

旬なものはやっぱりおいしい!と思ってもらえるはずです☆彡

まとめ

・トウモロコシは離乳食初期から食べられるが、滑らかにするのが難しいので、無理のない範囲でチャレンジする。
・トウモロコシには赤ちゃんの弱いお腹を守りつつパワーチャージするだけでなく、成長発育に欠かせない骨の健康維持までできる嬉しい食材である
・実が食べられない時期でも、お茶としてとるのもアリ
・トウモロコシの丸かじりは前歯がはえて、かじりとる練習をしたい離乳食完了期ごろからチャレンジ!うんこにそのまま出ても気にしない!
・コーン缶は栄養価は申し分ないが、離乳食で使う時には添加物の確認をしっかり行う

いかがでしたでしょうか?

とうもろこしの芯はおいしい出汁が取れるので、捨てずにご飯を炊くときに一緒に入れて炊いてみてください!とうもろこしの風味がやさしいご飯が完成します!

大人はこれに塩昆布があればいくらでも行けちゃいます(笑)

みんな大好きとうもろこし、是非この夏堪能してくださいね!!!

とうもろこしのおやつはこちらもご覧ください!

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