離乳食を進めていくと一番ドキドキするのがアレルギー。
特にアレルギー反応が起きやすい食材にチャレンジする時には、本当にハラハラしますよね。
私は小さいころに重度の喘息とアトピーがあり、家族中が何かしらのアレルギーを持っているアレルギー一族でした。
さらに旦那さんも花粉症もちなので、生まれてくる子は遺伝的にアレルギーの可能性が高かったのです。
それでもなんとしてでも食べ物アレルギーを避けたかった私はあれこれリサーチをして慎重に進めていました。
ところがメジャーな卵で反応が・・・!
何とか克服出来ましたが、克服までに気を付けたあることがこれから様々な食材を受け入れていくうえでとっても大切!ということを学びました。
今回はアレルギーの克服体験を交えて、赤ちゃんの胃腸機能を強くするカギについてお伝えしたいと思います!
離乳食のアレルギー症状とは?
赤ちゃんのアレルギー症状は、主に卵・乳製品・小麦・大豆製品などに反応して起こります。
その症状としては、
湿疹
嘔吐や下痢
咳症状や呼吸困難
唇の腫れや口の中のかゆみ
などなどさまざまです。
殆どの場合が湿疹か、消化器症状として現れますが、
重篤なアレルギーの時は呼吸困難になることもあります。アナフィラキシーショックのような状態で、命の危険もありますので、すぐに病院へ行ってくださいね。
唇の腫れやかゆみは口腔アレルギーといわれることもあるもので、主に果物なんかで出る反応に多いです。
ちなみに、私は離乳食で卵黄を開始して口の周りにぽつぽつと発赤が出来たそう。
息子は湿疹は一切出ず、卵黄を進めている途中でいきなり嘔吐しました。
私の友人の息子さんで小麦アレルギーだった子がいたのですが(現在は克服)、口の周りがみるみる赤くなっていってました。
(その日は一緒に行ったお店でパスタをおいしそうに食べながらぷつぷつになっていってて、大丈夫なのか??と気が気ではありませんでしたが、ちょっと赤くなるくらいならいいねん!と余裕そうだったので、なんだか拍子抜けしたことがあります。)
症状の出方や、出た時の症状の強さは本当に人それぞれですね。
参考までに息子のアレルギー発症体験をご紹介しますね。
息子のアレルギー発症体験
8か月で離乳食を開始した息子は9か月になるころに卵を開始しました。
離乳食開始ご1か月半くらいたった時でした。
それって結構早くない??
という感じですが、
◎8か月の赤ちゃんは離乳食をスケジュール通りに進めている人だったらすでに中期後半で、卵の開始は7~8か月が推奨されていること。
◎卵は離乳食の早いうち(6か月頃)に始めることでアレルギーのリスクが軽減することがある、という説があること。
この2つを踏まえて、進めることにしたのです。
スケジュールはこんな感じでした。
離乳食開始
50日(9か月半) 卵黄0.3g
54日 卵黄0.5g
56日 卵黄1g
64日 卵黄2g
66日 卵黄4g
71日(10か月10日)卵黄8g ⇒嘔吐!!!
79日 卵黄2.5g⇒嘔吐!!!
最初はドキドキしましたがかなり順調に進んでいて、いけそうなので、思い切って増量した矢先の出来事でした。
嘔吐はすぐではなく、朝ごはんとして完食して、食後のおっぱいを飲んで寝た後、起きた時に吐きました。
つまり食後2時間くらいしてからの出来事だったんです。
卵が原因ではなく、ただお腹の調子が悪かったのかも、とか卵の処理が甘かっただけなのかも、とアレルギーと信じたくない気持ちから色々と理由を考えていましたが、
もともと私も旦那もアレルギー体質なので、遺伝的リスクはかなり高く。
どんなアレルギーでもいいけれど食べ物だけは!!と祈るような思いでいたこともあって、この嘔吐事件はかなりショックでした。
もしかしたら卵じゃないかもしれない・・・!という一縷の望みをかけて1週間後、かなり減量してチャレンジしたものの、やはり同じような時間帯で嘔吐が起こりました。
アレルギーの発症はよくコップの水に例えられます。
アレルギーを受け止めるコップがあったとして、
そこに注いだ水があふれるときにアレルギーが発症する、という考え方です。
アレルギーを起こしやすい人はこのコップが小さくて、すぐにあふれてしまう、というわけです。
息子の場合、アレルゲンになる卵黄を少しずつ積み重ねていった結果、少しずつの時は大丈夫だったのに、一気に多めに入れたことで、あふれてしまったんだろうな。
と思っています。
翌週もきっとこの水の処理が終わっていないところにさらに追加してしまったばかりに、再度あふれてしまったということだと思います。
アレルギーかどうか、どうしても知りたくなった私は息子を連れて小児科へ行きました。
アレルギー検査をしてもらえなかった
小児科の先生は、アレルギー検査をしてくれなかったのです。
先生曰く、アレルギーで嘔吐したとしても、胃腸の調子が悪くて嘔吐したとしても、結局対応は一緒で、採血をすることによるリスクの方が大きい。
とのこと。
3歳までの赤ちゃんは血管が見えにくく、また注射と違って時間もかかるため、暴れることや血管が見えなくててこずってしまうことによるリスクが危険なのだとか。
食べ物以外にハウスダストや花粉などもチェックしたかった私はがっかりでしたが、
確かに嘔吐したら、原因が何であれ、脱水にならないように気を付けながら、胃腸の調子を整えるしかありませんよね。
白黒はっきりさせたい!という親のエゴだけで子供に負担をかけるのはいけないな、とその時は断念しました。
またいつか、どこかのタイミングで調べてみたいな、とは思いますが、
今はとりあえずやめておこう!と決心しました。
卵再開から克服へ
卵を再開したのは1歳2か月の頃。
ちょうど、おっぱいの量が減ってきていたことと、母乳の質が多少悪くても息子のお肌が揺るがなくなったことから、再開を決意しました。
1日目(1歳2か月) 卵白0.1g
4日目 卵白0.2g
6日目 卵白0.5g
7日目 卵黄3g
28日目 卵白1g
35日目 卵黄5g
41日目 卵白1.5g
42日目 卵黄9g
46日目 卵白2g
(ここから風邪をひいたり、帰省したりで少し空きました。)
78日 卵白5g
81日 卵黄1個(14.5g)
83日(1歳4か月11日)卵白8g
再開後はかなり慎重に、増量もかなり刻んで行いましたが、卵黄1個食べられたときは本当にうれしかったです。
タンパク質についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね!
卵アレルギーに立ち向かうにあたり、ただただ時間をかけたのではなく、克服のために意識したことがあります。
離乳食期のアレルギー克服のカギとは?
赤ちゃんの脾(消化吸収機能)を強くする
東洋医学では消化吸収機能を担当する臓器を「脾」といいます。
赤ちゃんは特に消化吸収機能が未熟なため、食べたものをうまく取り込めなかったり、しっかり分解される前に取り込んでしまったりします。
そこで、消化吸収の機能を強くしていくために
★温かいものを飲食するようにすること
★気を補う米や芋類中心に、食べるときには一番吸収してほしいものを先に食べる
ということを意識していました。
口の周りを守る
赤ちゃんの口の周りは食材が付着しやすく、皮膚からも吸収してしまいます。
湿布などの貼り薬や塗り薬があるように、食べ物も皮膚から吸収されてしまうのです。
皮膚からの吸収は消化管を介さないので全身にめぐるスピードが速く、薬だと飲み薬より早く効き目が出ますよね。
食べ物でも、アレルゲンとなる成分が直接全身にめぐってしまうので反応が起きやすくなるというわけです。
食べ物のアレルギーが心配なうちはワセリンなどでしっかり保護して、皮膚からの吸収をブロックしましょう。
息子もアレルゲンになりそうな食材であるかどうかにかかわらず、べったりぬって食べさせていました。
また口の周りの症状は胃腸の状態を反映する、とも言われています。
胃腸の調子が悪いと、大人でも口角が切れたり、唇が切れたり、口の周りにヘルペスが出来たりしますよね。
赤ちゃんも自分にとって処理しきれないものを食べた時に口の周りにぶつぶつが出る、と考えると、身体はつながっているんだなぁと感じます。
赤ちゃんは無意識のうちに顔をひっかいていたり、こすっていたりして小さな傷がたくさんできています。
傷があると余計にバリアが手薄で入りやすくなってしまいますので、こまめに保湿をしておくことも、皮膚からの吸収を遅らせる一つのポイントになるといえます。
まとめ
・アレルギーのでかたは人それぞれ!「いつもとちがう」と感じたらすぐ病院へ!
・アレルギーの予防には脾を強くすることが大切!
・口の周りからアレルゲンを取り込まないように注意する!
いかがだったでしょうか?
アレルギーは一筋縄ではいかないところが多いですが、できることをコツコツとやってみてくださいね!
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