離乳食のりんご!変色が心配?パクパク食べるりんご調理のコツ

果物

子供にやさしい果物の代表格のりんご。

定番のバナナより甘みが控えめで、かぼちゃやサツマイモなどのホクホク系野菜との相性もいいので離乳食の前半から割と人気な果物ではないかなと思います。

でもいざ調理してみると、市販のようなトロトロりんごなんかにならず、なんだかぽそぽそして舌触りの悪いリンゴになった、なんてこともあると思います。

そこで、おいしいトロトロりんごにするためのリンゴ選びから、変色を最小限に防ぐコツまでお話ししてみたいと思います。

いつものとおり、リンゴのうれしい効能も栄養学&薬膳の両方から掘り下げますよ!

さっそくいってみましょう!

離乳食のりんご!生はいつから?薬膳的効能もご紹介

離乳食のりんごは離乳食初期から!生は1歳をすぎてから

離乳食のりんごは初期から与えることが出来ますが、生で食べるのは1歳を過ぎたころからにしましょう。

離乳食初期 離乳食中期 離乳食後期 離乳食完了期

加熱・すりおろしてとろみづけ

加熱・すりおろし


加熱・5mm~7mm角


生・スティック状

ちなみに8か月で離乳食を開始した息子は離乳食初期の後半に加熱りんごを登場させ、生のりんごは1歳2か月からチャレンジしました。

2歳を過ぎた今ではまるかじりもするようになりました(笑)


よく洗って渡しています。

りんごはよく「りんごを食べると医者が青くなる」とか「一日1個のリンゴは医者を遠ざける」などと言われますが、これはリンゴにポリフェノールやビタミン、ミネラル分などが豊富に含まれているからです。

りんごが落ちたことで万有引力をひらめいたというニュートンの逸話や、アダムとイブの食べた禁断の果実など、古くからリンゴはちょっと知的なイメージもありますが、なんとりんごには脳神経を刺激して、記憶力UPやアルツハイマーの予防にも効果があるとか!

ちなみに私は昔、ネバーエンディングストーリーで主人公が屋根裏?でりんごをかじりながら物語を読み進めるシーンにめっちゃ憧れてました(笑)

やっぱり古くからシンボルの様に出てくるものには理由がありますね!

ではこの勢いで、りんごの薬膳的効能も見ていきますね!

りんごの薬膳的効能をご紹介

味:甘・酸 
(甘味は赤ちゃんが最も好む味で、味自体が気を補って元気にする効能を持ちます。また酸味はきゅっと引き締めたり、じゅわっと唾液が出るイメージがありますよね。
薬膳の考え方で「酸甘化陰(さんかんかいん)」といって、甘味と酸味を合わせて取ると、潤いになるという考え方があります。確かに甘酸っぱいフルーツは体の潤いを補う効能を持つものが多く存在するんですよ。)

性質:平
(体を温めも冷ましもしません。必要であればオールシーズン身体の変化を気にせず食べることが出来ます。)

帰経:肺・脾・腎・肝
(体のバリア機能や免疫機能といった、体の中の必要なものと不必要なものを選別する肺、赤ちゃんにとって未熟な消化吸収機能を担当している脾と、おしっこなどの水分代謝と、成長発育発達や免疫にかかわる腎と、解毒機能など体の巡りをコントロールしたり、血の貯蔵をして精神安定を担当している肝にアプローチ出来ます。
つまり、赤ちゃんにとってケアしておきたい部分ほぼ全部、です(笑))

効能:健脾 開胃 生津 潤肺 止渇 化痰 
(リンゴは吐き下し・下痢・便秘と、消化器系統のトラブルにすべて対応できる優秀食材です。さらに、酸味と甘みのコラボレーションによる潤いチャージで、渇きを止めたり、体のドロドロをスッキリさせる効能も持ちます。)

なんといってもリンゴは吐き下しや下痢便秘といった赤ちゃんと切っても切れないカンケイの胃腸トラブルすべてに対応できる!というところがかなりポイントが高いです。

赤ちゃんに与えるジュースの定番がリンゴジュースなのもなんだか納得がいきます。

ちなみに幼少期病弱だった私は、病気になると母に「おりんご食べるか~?」とカットりんごを枕元にもってきてくれていたので、

りんご=病気

というイメージがついて、あんまり好んで食べなくなった果物です(笑)

そんな思いとは裏腹にむすこはりんごめっちゃ好きです(笑)

我が家で愛用している市販のリンゴ系離乳食は

この2つでした。どちらもお砂糖が入っていないのが重要ポイントです。

 

どうせ飲むなら意味を持たせて飲んでもらう!というのがBABY薬膳流。
こちらの商品は人参と一緒になっているので、赤ちゃんのお腹にいい食材コンビで!たくさん種類が出ているメーカーですが、ほぼこればかり買っています。

キューピーのベビーフードで唯一お砂糖が入ってないもの!

(ぶっちゃけ、キューピーのBFはこれしか買ってません(笑))

ただからだを冷やす寒天が使われているので、熱がある時の熱さまし代わりにストックしています。

 

どちらも、2歳半を過ぎた今でも愛用中のロングランヒット商品です。

こういった市販の離乳食やスムージーを見ると、

こんなトロトロにするの、めっちゃ大変!!と思いませんか?

そこで、離乳食期の加熱トロトロりんごを作るのに、リンゴ選びのポイントもご紹介します。

離乳食用のリンゴ選びのポイント

りんごの味と果汁

離乳食で加熱するリンゴ選びのイメージは砂糖なしでつくるりんごジャムがおいしくできる品種です。

ポイントは酸味が強めで甘さは控えめなものの中で、果汁が多い品種を選ぶことです。

普通、りんごジャムなどの加熱する調理をする時は、煮崩れしないことをポイントにして選ぶのですが、離乳食づくりの場合はどちらかというと煮崩れてほしいので、もともと果汁が多いものを選ぶといいんですね。

果汁が少ないものですりおろしりんごをするとぽろぽろして口当たりがあまりよくない経験をしたことがあります。
りんごを置いておき過ぎてもぽそぽそして来るので、そんな時はとろみづけでリカバリーしてください。

さらに酸味についてですが、加熱すると酸味が強い品種であっても十分甘さを引き出すことが出来て、大人用のりんごジャムづくりの様にレモンを加えたりしないのでその方がバランスが取れていいのです。

りんごの味はりんご大学さんのこちらのチャートを参考にして選んでいました。

りんご大学(https://www.ringodaigaku.com/main/hinshu/chart/)より引用

このチャートでいうと左半分のエリアのリンゴですね。

りんごジャムやアップルパイといえば紅玉!なんですが、それよりも果汁が多い、ジョナゴールドサンつがる・むつを良く買っていました。(もちろん紅玉でもできますよ!)

⇓これもめっちゃいいですね!

 

 
 

りんごの色

ここまで見ると、あれ、青りんご系の品種はだめなのかな?と思いますよね。

結論から言うと、ダメではないんですが、できれば赤がいいんです。

赤い色にはアントシアニンという成分が含まれていて、バリア機能を強化する効果が高まります。

赤い色はこんな働きをします⇓

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いやいや、リンゴを煮るとき、皮剥くし・・・というあなた!ちょっとお待ちください!

薬膳的に「一物全体(いちもつぜんたい)」といって全部丸ごとの薬効をとると身体にとってバランスの良い状態で摂りこむことが出来ると考えます。

是非向いた皮も一緒に煮てみてください。

りんごの赤い色素が移ってくれて、さらに皮と実のぎりぎりのところに一番多い胃粘膜保護ができるペクチンがしっかり入ってくれるので、ピンク色でとろみがしっかりつくトロトロりんごができますよ!

とろみが足りない時は葛粉や片栗粉でとろみを追加してもいいですよ!

りんごの目利き

ついでにスーパーで山積みにされたりんごからいいものを選ぶコツを3つ知っておいてください!

・お尻まで赤く色づいている
お尻の方がまだ緑色のりんごはまだ熟していないものです。

・重くて硬い
重くて硬いりんごは、みずみずしくて実が詰まっています。あ、でも固いかどうか、あまりコンコンたたかないように気を付けましょう。傷んでしまいますからね💦

・枝がひからびていないもの
枝を持ったらぬけちゃった、ってことありますよね。枝が干からびているものは、鮮度が落ちているので注意が必要です。

りんごの変色が心配?

離乳食のすりおろしりんごでは基本的に塩水やレモンをつかった変色防止対策をしません。

なぜかというと、赤ちゃんには少しの酸味でも刺激になるからです。

でも変色するということは、リンゴのもっているポリフェノールが空気と反応して酸化するからなので、リンゴの成分の一部が摂取したい状態じゃなくなってしまったことを指します。

それは困りますよね。

この酸化は空気に触れる部分が多ければ多いほど起こります。

すりおろしてすぐに調理すれば、そんなに気にならないのですが、気になる場合は少し大きめに切った状態で煮て、あとでミキサーにかけると変色を最小限におさえることができますよ。

まとめ

 

・りんごは離乳食初期から。生は離乳食完了期(1歳ごろ)をすんでから
・りんごは赤ちゃんの胃腸トラブル全般に使える嬉しい効能アリ。頭もよくなる!
・離乳食用のリンゴ選びは甘さ控えめ酸味強めで果汁が多い品種をチョイス
・変色を防ぐときはレモンや塩水に頼らず、おおきくきって煮てからミキサーにかけると良い

いかがでしたでしょうか?

りんごのとろみづけについてはこちらも参考にして下さいね!

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